こんにちは、ninaru baby編集部の佐野です。
赤ちゃんがおむつかぶれになることは多いですが、全員が同じ方法で治るわけではありません。症状の程度も違えば肌質も違うので、今思えば当たり前なことかもしれません。ですが、息子がおむつかぶれになったときは、そのことすら知りませんでした。
今回は、息子がおむつかぶれになったときに、医師から処方された「ヒルドイド」「プロペト(白色ワセリン)」という薬がどれだけ治療に役立ったかという体験談をお話ししたいと思います。
夏場の蒸れでおむつかぶれに
息子が生まれたのは4月初旬でした。お世話に慣れはじめた生後3ヶ月頃はすっかり夏。暑い日が続き、大量に汗をかいて、1日に何度も着替えをさせていました。
赤ちゃんの体温が高いことや汗をかきやすいことは知ってはいたものの、「こんなに汗がでるのか…!」と驚いたくらいです。
お出かけ先でおむつ替えをしようとしたら、そのタイミングで息子がお昼寝してしまったことがあります。
おむつ替えをすると起きてしまうと思い、そのまま買い物をし、数時間おむつ替えをしないまま電車に乗って帰宅。
家に帰ると、今まで見たこともないくらいおむつはパンパンでした。「ごめんごめん!」といいながら慌てて自宅でおむつ替え。
すると、おしりの穴の付近がうっすらと赤くなっているのです。
「こんなに簡単におしりってかぶれちゃうの…?」
これだけ暑くて、抱っこ紐のなかも蒸れているのだから、おしりが蒸れないわけがないですよね。
育児雑誌などで「おむつかぶれ」の存在は知っていました。
急いでシャワーをして、それから新しいおむつに替えて。「これですぐ良くなるはず」と、そのときは簡単に考えていました。
なかなか消えてくれない「おむつかぶれ」
それから、とにかく暑い日が続きました。
冷房で室温を調整していましたが、お昼寝後はじんわりと汗をかいています。抱っこ紐でおでかけしたときは、汗をかくとおしりの赤みが強くなりました。
幸い、おしり全体には赤みが広がりはしなかったものの、おしりの穴の周りがただれてしまったのです。
おしりをお湯で洗うようにしたり、清浄綿などを使って軽く拭いたりもしましたが、それもしみてしまうらしく、体をよじって嫌がります。
近くの皮膚科を受診すると、赤ちゃんの保湿に使われる「ヒルドイド」という薬を処方されました。
ヒルドイドは強い成分が入っていないので、顔にも使えるお薬とのこと。
それなら、赤ちゃんにつけるのも抵抗がないと思い、おむつ替え時やお風呂後に薬をつけるようにしました。
おむつかぶれの薬にヒルドイドが効いてない?
おむつかぶれの薬にヒルドイドを塗るようにしても、症状がひくことはありませんでした。
むしろ、少しかぶれが広がってしまったようにも見えます。
ヒルドイドのせいで広がったというわけではなく、もともとのおむつかぶれが汗で悪化してしまったように感じました。
毎日薬を塗っているのに、その意味が感じられなくなり、再び同じ皮膚科を受診。
そこで事情を話してみると、今度は「プロペト」という軟膏薬を処方されました。一般名で「白色ワセリン」という薬です。
「これで様子を診てみましょう」ということで、小さなケースが渡されました。
おむつかぶれを起こした部分をプロペトで保護したのが良かった
▲処方されたプロペトがなくなり、代用品としてドラッグストアで販売している白色ワセリンを購入。
おしっこやうんちの成分、汗などは、かぶれた部分に触れると刺激を与えてしまうとのこと。
そのため、かぶれた部分におしっこやうんちの成分がつかないように、プロぺト(白色ワセリン)で膜を作り、保護する方法に変えたのです。
ヒルドイドは肌を保護するというより、保湿することが目的。息子の場合は、ただれた部分にこれ以上刺激を与えないことが第一優先でした。
プロペトは保湿にも役立つので、これなら一石二鳥です。
とはいえ、かぶれた部分の炎症に直接効く薬ではなかったので「本当に大丈夫かな?」とも思いましたが、つけてみることに。
「あまり薄く塗らず、ちょっと多めに塗ってね」といわれたので、プロペトのテクスチャが肌に残るくらいの量を塗るようにしました。
処方されたプロペトは小さなケースだったので、1週間もするとあっという間になくなってしまい、その後はドラッグストアで販売している「白色ワセリン」で対応しました。
時間をかけつつもおむつかぶれは次第に改善
薬を変えたからといって、すぐにおむつかぶれが治るわけではありません。それでも、悪化を食い止めることはできました。
プロペトを塗るようになってからは、おしりをお湯で洗っても、プロペトの保護膜がうっすら肌に残っているのか、しみて嫌がることはなくなりました。
しばらくは頻繁におしりの状態をチェックし、おむつ替えの回数を増やすなどして対応。
息子のお尻は、ゆっくりと元の状態に戻っていきました。
おむつかぶれの薬が合わないときは早めの相談を
おむつかぶれで「●●で治った」「これが良かった」という情報を見ることがありますが、赤ちゃんの体質や症状によって効果が違うことを実感しました。
息子の場合はヒルドイドではあまり効果が出ず、プロペト(白色ワセリン)の方が治療に役立ちましたが、おそらくケースバイケースなんだと思います。
薬を塗っても症状に変化がなかったり、「合ってないのかな?」と感じたら、かかりつけのお医者さんに、早めに、そして何度でも相談してみてくださいね。
※個人の体験です。ヒルドイド・プロペト(白色ワセリン)の効果には個人差があります