働いていると、妊娠何週まで仕事ができるのかな?と考えることがありますよね。産休に入る目安を知っておくと、引き継ぎの計画がたてやすいですよ。
そこで今回は妊娠中はいつまで働けるのか、産休は妊娠何ヶ月から取得できるのかなどをご説明します。
妊娠中はいつまで働ける?
妊娠経過が順調であれば、妊娠33週目(妊娠9ヶ月の2週目)頃まで働けます。
双子などの多胎妊娠の場合は、妊娠25週目(妊娠7ヶ月の2週目)頃までとなります。
ただし、妊娠初期につわりの症状が重くて体が動かせなかったり、妊娠中期以降に切迫早産などで自宅安静となったりして、仕事を休まざるを得ないこともあります。
妊娠してから産休に入るまでずっと働き続けるのは大変なことです。赤ちゃんのためにも、ママのためにも体調を最優先にして、無理をしないようにしてくださいね。
産休はいつから取得できるの?正社員以外もとれるの?
産休(産前休業)は、労働基準法によって「出産予定日の6週間前(多胎妊娠は14週間前)から産休を取れる」と定められています(※1)。
そのため、お腹の赤ちゃんが1人の場合は妊娠34週(妊娠9ヶ月の3週目)、2人以上の場合は妊娠26週(妊娠7ヶ月の3週目)から産休を取ることができます。
正社員だけでなく契約社員やアルバイト、パートの人も対象となります(※2)。
ただし、産休は必ず取得しなくてはいけないわけではありません。
希望すれば産休を取らずに働き続けることもできるので、仕事の都合や経済的な理由などで出産ギリギリまで働く妊婦さんもいます。
妊婦中に仕事を続けるときのポイント!妊娠がわかったらまずどうする?
働きながら安心して妊娠・出産を迎えるポイントは以下の4つです(※3)。
会社へ妊娠の報告
妊娠がわかったら、出産予定日や産休の予定などを直属の上司に報告しましょう。
つわりで体調が悪くなって急に休んだり、妊婦健診で早退・遅刻しなければいけなかったりすることもあるため、安定期前に伝えておくと安心です。
安定期に入るまでは他の人に知られたくないというときは、その旨もきちんと伝えておきましょう。
妊婦健診を受けるための時間を申請する
妊婦健診は1〜2時間かかることもあるため、場合によっては早退・遅刻などをする必要が出てきます。勤務時間内に受診する場合は会社に申請しましょう。
勤務時間内の受診が有給扱いなのか無給扱いなのかは会社ごとに異なるので、事前に確認しておいてくださいね。
医師から働き方について指導があったときは会社に報告する
妊婦健診を受けた結果、医師から勤務時間の短縮や作業の制限、休業などの指導を受けることがあります。
医師に書いてもらった「母性健康管理指導事項連絡カード(母健連絡カード)」を会社に提出して対応してもらいましょう。
会社の制度を調べておく
産前産後休業の規定、出産手当金、復帰後の時短勤務といった、妊娠・出産にまつわる会社の制度について調べておきましょう。
産休に入る直前はバタバタしてしまいがちなので、早めにやっておくといいですよ。
妊娠中に働ける期間を有効に使おう
妊娠中に働く場合、妊娠経過が順調であれば妊娠33週目頃まで(多胎妊娠の場合は妊娠25週目頃まで)仕事ができます。産休に入るときや出産後に復帰するときのことを考えながら準備をしておきましょう。
体調とお腹の赤ちゃんを最優先にしながら、楽しく仕事を続けられるといいですね。
※1 労働基準法 第六十五条
※2 妊娠出産・母性健康管理サポート「契約社員でも、産前・産後休業や育児休業は取れる?」
※3 妊娠出産・母性健康管理サポート「妊娠が分かったら」