1歳3ヶ月の成長と発達は?身長や体重は?食事はどうする?

1歳3ヶ月頃の赤ちゃんはなんでも自分でやりたがり始める時期で、成長を実感しているママ・パパも多いでしょう。自分のやりたいことを主張するようになって、どんどん子どもらしくなっていきますよ。

今回は、そんな1歳3ヶ月の赤ちゃんの発達の目安となる特徴、身長や体重、食事や言葉の発達についてご紹介します。

目次
1歳3ヶ月の特徴は?
1歳3ヶ月の身長・体重は?
1歳3ヶ月の食事のポイントは?
1歳3ヶ月の言葉の発達の目安は?
1歳3ヶ月になっても歩かないのは遅い?

1歳3ヶ月の発達の目安は?

1歳3ヶ月の赤ちゃんの発達の目安として、以下のような特徴があります(※1)。

1歳3ヶ月の主な特徴

● 歩くのが上手になる
● 積み木を3個以上積む
● 自分の名前やママ・パパの名前がわかってくる
● 歌に合わせて手を叩いたり、音の出るおもちゃを鳴らす
● 人形でおままごとをする
● 注意されると泣いたり、しょんぼりしたりする
● 排泄した後、ママやパパに表情や動きで知らせる
● 滑り台をよじ登って、うつ伏せで滑る

だんだんと自我が芽生え始め、自分でやりたいことが増えてきます。感情表現もより豊かになって自己主張が強くなるため、自分の思い通りにならないと泣いてしまうことがあります。

ただし、これらの特徴はあくまで目安で、成長スピードには大きな個人差があります。こうした特徴がないからといって心配しすぎず、赤ちゃんの成長を見守ってあげましょう。

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1歳3ヶ月の身長・体重は?

厚生労働省の調査によると、1歳3ヶ月での身長と体重の目安は以下のとおりです(※2)。

  身長 体重
男の子 73.0〜82.8cm 8.19〜11.75kg
女の子 71.1〜81.0cm 7.61〜11.12kg

この時期は体重の増加はゆるやかになります。体重がなかなか増えなかったとしてもあせらなくて大丈夫ですよ。赤ちゃんが毎日元気に成長していることを見守ってあげましょう。

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1歳3ヶ月の食事のポイントは?

順調に進んでいると、1歳3ヶ月頃は「離乳食完了期」と呼ばれ、離乳食から栄養のほとんどを摂れるようになります。

1日3回の食事に加えて、不足している栄養を補給するために1日1〜2回のおやつを食べさせてあげましょう(※3)。

食事のときは、以下の4つのポイントを意識して進めてあげてくださいね。

味付けは薄味にする

この時期になると、前歯が生えそろい奥歯も生えはじめてきます。大人の食事から小さく取り分けて与えることができるようになりますよ。

ただし、赤ちゃんの味覚は未熟なので、塩や砂糖などの味付けは大人の2分の1くらいの薄味にしてくださいね(※4)。

いろいろな食材を試する

1歳3ヶ月は、食べることに対する意欲が高まってくる時期です。大人とほとんど同じ食材を食べられるようになるので、さまざまな食材を試してみて、赤ちゃんとの食事を楽しみましょう。

ただし、まだ全ての歯が生えそろっているわけではないので、歯ぐきで噛める程度の固さに調理してあげてくださいね(※3)。

スプーンやフォークを使う練習をする

自分でご飯を食べたがることが増えてくるので、赤ちゃん用のスプーンやフォークを使って食べる練習をさせてみましょう。

ママやパパが赤ちゃんの後ろからスプーンやフォークに手を添えてあげると、食べやすくなりますよ。

無理やり食べさせない

食べることに興味が出てくる一方で、食事中に遊んだり、好き嫌いをしたりすることもあります。

しかし、無理やり食べさせると、赤ちゃんが「食事は楽しくないもの」と思ってしまうことがあります。まずは赤ちゃんが楽しく食べられることを大切にしてくださいね。

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1歳3ヶ月の言葉の発達の目安は?

1歳3ヶ月になると、「ボール」など自分がよく知っている物の名前を言うようになります。

また、人の言っていることを理解する力もどんどん発達するので、ママ・パパが「だめ」と言ったらやめる、「マンマ食べよう」と言ったらご飯を食べるといったことができる子もいます。

なかには、言いたいことがあっても表現できず癇癪(かんしゃく)を起こす赤ちゃんもいますが、これは自我や感情が育っている証です。

「これが食べたいの?」「抱っこして欲しかったのね」と、赤ちゃんの気持ちをママやパパが言葉にしてあげると、言葉の数も増えてだんだんと自分の気持ちを表現できるようになってきますよ。

ただし、言葉の発達速度にも、もちろん個人差があります。うまく話せなくてもあせることはありません。

1歳3ヶ月の赤ちゃんは周囲のものに興味津々なので、「あー」と言って指差ししたら「あれはブーブーだよ」と言葉を補ってあげて、言葉をどんどん覚えてもらいましょう。

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1歳3ヶ月になっても歩かないのは遅い?

1歳3ヶ月で歩けなくても、あせる必要はありません。

だいたい1歳6ヶ月頃には歩けるようになることがほとんどですが、歩く感覚が分からなくて最初の一歩を踏み出せなかったり、手を離すのが怖かったりして、なかなか歩けないこともあります(※2)。

最初はママやパパが赤ちゃんの両手を持って、ゆっくり歩く練習をしてみてくださいね。

この時期の成長スピードは個人差が大きいため、周りの子と比べず赤ちゃんのペースに合わせてあげましょう。

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1歳3ヶ月の赤ちゃんの成長を見守ろう

1歳3ヶ月の赤ちゃんは少しずつ自我が芽生え始め、体だけでなく心も成長してきます。なんでもやりたがるとママやパパにとっては大変かもしれませんが、危険なことやダメなこと以外は、好きなだけさせてあげましょう。

また、1歳3ヶ月頃の成長と発達は、赤ちゃんによって大きく差が出る時期。「どうしてうちの子はできないの?」と心配しすぎず、赤ちゃんを見守ってあげてくださいね。もし赤ちゃんの発達に不安がある場合は、かかりつけの小児科や健診の際に専門家に相談してみましょう。

監修医師:小児科 武井 智昭

日本小児科学会専門医 武井 智昭先生
日本小児科学会専門医。2002年、慶応義塾大学医学部卒。神奈川県内の病院・クリニックで小児科医としての経験を積み、現在は神奈川県大和市の高座渋谷つばさクリニックに院長として勤務。内科・小児科・アレルギー科を担当しています。感染症・アレルギー疾患、呼吸器疾患、予防医学などを得意とし、0歳から100歳まで「1世紀を診療する医師」として診療を行っています。

※1 東京都教育委員会「<参考>0歳児から2歳児の発達過程」
※2 厚生労働省「平成22年乳幼児身体発育調査」
※3 厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」
※4 西東京市「離乳食の味付けは?」

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