産後の入院期間・日数はどれくらい?毎日どんなことをするの?

赤ちゃんを出産したあとは、産後のママの回復や赤ちゃんの様子を見るために数日間の入院が必要です。初めて出産に臨む場合は、入院日数や入院期間中の過ごし方がどんなものなのか知っておきたいですよね。

今回は、産後に入院する理由や期間、入院中の生活などをご説明します。

産後の入院期間・日数はどれくらい?

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産後の入院期間は、経腟分娩の場合は4〜6日前後、、帝王切開の場合は手術の前日と当日を含めて6〜12日前後が目安になります。

出産した経験のあるママの方が早く退院できることが多いようです。

産院にもよりますが、産後のママの経過と赤ちゃんの健康状態に問題がなければ、目安となる入院期間よりも早く退院できることもあるようです。

逆に、産後の経過がよくない場合などは入院期間が長引くこともあります。

産後の入院期間ではどんなことをするの?

産後の入院の目的は、ママの体や子宮の回復、赤ちゃんの健康状態のチェックやお世話の指導が基本になります。

産後の入院期間中のママ

ママは子宮の戻り具合や悪露の状態、帝王切開の場合は傷口の経過の様子などを見ます。

また、赤ちゃんのお世話に慣れ、退院後に赤ちゃんとの生活をスタートさせるための練習期間として、授乳・沐浴・おむつ替えなど基本的なお世話の指導を受けながら、24時間のおむつ替え・授乳の時間・睡眠時間などを記録します。

退院前には、ママと赤ちゃんの1ヶ月健診の予約や健診内容・持ち物の確認、退院後の生活についての指導などがあります。

産後の入院期間中の赤ちゃん

赤ちゃんは、新生児黄疸が出ていないかどうか、体温など体調や体重に問題がないか、排泄がきちんとできているかなど、出生後の経過について細かくチェックされます。

産後は、すぐに母児同室となる産院と、はじめは別室で過ごし、ママの回復状況を見てから母児同室となる産院があります。

また、母児同室にはせず、ママが授乳室に通う施設もあるので、あらかじめ産院に確認しておきましょう。

産後の入院期間の希望がある場合は?

病院によっては、出産直前から産後に退院するまで、どのように過ごしたいかを計画する「バースプラン」に対応しているところもあります。

出産する病院を決めるときに、ホームページを見たり直接問い合わせたりして、バースプランに対応しているかどうか聞いてみると良いでしょう。

産後の入院期間については、「落ち着くまでお赤ちゃんを見ていてほしい」「パパに沐浴指導をしてほしい」「家族で泊まれる部屋にしてほしい」など、具体的にバースプランを記入します。

バースプランを提出していてもママと赤ちゃんの状態などによってはすべての希望が叶うわけではありませんが、産院にあらかじめ伝えておくことで後悔することが少なくなるかもしれませんよ。

産後の入院期間中に注意したいことは?

産後は、赤ちゃんに会えてうれしい一方で、ママは心身ともに疲れています。少しでも快適に入院期間を過ごせるよう、次のことに注意しておきたいですね。

体力の回復を最優先にする

出産という大仕事を終え、やっとかわいい我が子に会えたことで、気持ちが高ぶってしまいがちですが、あまり無理せずまずはゆっくり体を休めましょう。

産後は、頻回授乳やおむつ替えなどで生活リズムも変わり、ホルモンバランスも乱れています。

休めるときにしっかり睡眠をとって、体調の回復を最優先にしてくださいね。

面会する人・時間を絞る

「すぐにでも赤ちゃんに会いたい」と、ママが思ってもみなかったタイミングで親族が面会に来てしまうケースもあるようです。

日中に多くの人が面会に来ると、ママは休む時間があまり取れなくなる可能性があります。

また、産後はホルモンバランスの変化もあって、ママの気持ちが不安定になることにつながるかもしれません。

面会はパートナーだけにするなど、気を許せる家族のみにとどめるか、時間を区切って1回あたり30分以内などと短くした方が無難です。

もし義両親などに言いにくい場合には、産院に相談して面会を制限してもらえる場合もありますよ。

大部屋ではマナーを守る

大部屋で過ごす場合は、同室のママの迷惑にならないよう、家族や友人と話すときの声のトーンなどに気をつけましょう。マナー違反はトラブルの元になりかねないので、お互い気持ちよく過ごせるといいですね。

周りに気を使いたくないという理由で、個室を希望するママもいます。ただし、部屋数に限りがあり、大部屋よりも料金が高いので、パートナーとも相談のうえ病院で聞いてみてくださいね。

不安なことは医師や助産師に相談する

なかなか母乳が出ない、会陰切開や帝王切開の傷あとが痛いなど、ママは産後の入院期間中に様々な不安を感じるかもしれません。

そんなときは、不安な気持ちをパートナーに聞いてもらったり、医師や助産師に相談してアドバイスをもらったりしてみてくださいね。

産後の入院期間を終えても無理しないで

赤ちゃんが生まれたあとの産褥期は、ママの子宮の状態を元に戻し、体力を回復させるために大切な期間です。寝不足で体調を崩さないよう、くれぐれも無理はしないでくださいね。

上の子のお世話や家事があると、なかなかゆっくり休んでもいられないと思いますが、こまめに休憩をとり、手伝ってもらえる両親や親族、自治体などのサポート制度を遠慮せず頼るようにしましょう。

新しく家族に仲間入りした赤ちゃんと一緒に、楽しい新生活を送れるといいですね。

監修医師:産婦人科医 間瀬徳光

産婦人科医 間瀬徳光先生
2005年 山梨医科大学(現 山梨大学)医学部卒。板橋中央総合病院、沖縄県立中部病院などを経て、現在は医療法人工藤医院院長。産婦人科専門医、周産期専門医として、産科・婦人科のいずれも幅広く診療を行っている。IBCLC(国際認定ラクテーション・コンサルタント)として、母乳育児のサポートにも力を注いでいる。

※1 日本産科婦人科学会「切迫流産、流産」
※2 日本生殖医学会「一般のみなさまへ:Q23.女性の加齢は流産にどんな影響を与えるのですか?」
※3 株式会社メディックメディア『病気がみえるvol.10 産科 第4版』pp.90-91
※4 日本産科婦人科学会 「No.99流産のすべて II.流産の原因 1.総論」

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