1歳は成長のスピードと体力の向上がめざましく、ママやパパも日々驚くことが多いのではないでしょうか。月齢を重ねるごとに好奇心が旺盛になるので、いろいろな遊びを経験させてあげたいですよね。
そこで今回は、1歳〜1歳半の子どもにぴったりの室内・屋外遊びをご紹介します。
1歳〜1歳半児の遊びで重視したいポイントは?
1歳になると、ある程度生活リズムが整ってくるので、夜にまとめて睡眠+昼寝1回というスタイルになる子どもが多いです(※1)。
体力もぐっと向上して、昼間にしっかり遊ばないと体力が余って夜になかなか寝ないという問題も出てきます。
手指の細かい動きや運動能力、好奇心・探究心がどんどん発達する時期でもあるため、危険のない範囲でいろいろな遊びの体験や物事の観察・経験をさせてあげましょう。
1歳〜1歳半児におすすめ!心と体を育む屋外遊び
1歳以降は、子どもの体調と気候がよければ1日1回は外に出かけられるといいですね。
まだ歩けなくても、ベビーカーに乗せて近所を散歩したり公園に行ったりするだけでさまざまな刺激を受け、子どもも喜びますよ。
近くに公園がない場合は、保育園や幼稚園の園庭解放などを利用するのもおすすめです。
以下に、1歳〜1歳半児におすすめの屋外遊びをご紹介します。
自然に触れる遊び
草木や葉、小石に触れたり、砂場のアリを観察したり、空を見上げて雲の動きをじっと見たり…1歳頃の子どもは外に出るだけで自然から多くの刺激を受けるものです。
全てが目新しいことなので、五感をフル回転させることになります。自然に触れることで感受性や想像力が豊かになっていきますよ。
走る・跳ぶ・ボール遊び
個人差はありますが1歳半頃になると、走る、ボールを投げる、階段を上り下りする、ジャンプするなど、さまざまな動作に挑戦するようになってきます。
体のいろいろな部分を動かしながら遊ぶことは運動能力の向上にもつながるので、危険がないように近くで見守りながら、子どものやりたい気持ちを応援してあげてくださいね。
砂場遊び
公園の砂場は、子どもが大好きな場所です。砂を触って感触を確かめたり、スコップで穴を掘ったり、ジョウロで水をかけて砂を固めたり、遊びを通していろいろな実験ができますよ。
砂や小石などを口に入れてしまうこともあるのでので、飲み込まないように注意して見守ってくださいね。
シャボン玉遊び
子どもが一人で吹くのはまだ難しいので、大人が吹いてあげましょう。
シャボン玉を追いかけたり、手を伸ばして割ろうとしたりと、きっと興味津々になるはずです。もう少し大きくなって自分で吹く練習をして吹けるようになると、達成感も味わえますよ。
水遊び
夏の暑い時期は、安全な場所で水遊びもおすすめです。自宅のベランダに小さなビニールプールやたらいを出して遊ばせると、きっと大はしゃぎするはずですよ。
小さな子どもも入ることができる浅いじゃぶじゃぶ池がある公園を探して、水遊び用のおむつなどを用意して遊びに出かけるのもいいですね。
落ち葉遊び
秋になると公園や道路には落ち葉がたくさんあります。踏んでカサカサという音を楽しんだり、拾ってそれぞれの形を観察したりと季節を感じながら遊ぶことで五感も刺激されますよ。
どんぐりや松ぼっくりを拾って家に持って帰るのもいいですね。
雨の日にもおすすめ!1歳〜1歳半児の心と体を育む室内遊び
雨や寒い日など屋外遊びが難しいときは、家での室内遊びを工夫しましょう。室内遊びというと、おもちゃで遊ぶイメージがあるかもしれませんが、おもちゃがたくさんなくても工夫次第で楽しく遊べますよ。家の中で体を使って遊ぶときは、パズルマットやカーペットなどで転倒・騒音対策をすると安心です。
以下に、1歳〜1歳半児におすすめの室内遊びをご紹介します。
かくれんぼ・ボールあそび・アスレチック
かくれんぼや、やわらかいボールや風船を投げる遊びなどは、室内でも適度に体を動かせるのでおすすめです。また、クッションや畳んだ布団、ダンボールなどを積み重ねたりトンネル状にしたりして簡易アスレチックを作れば、大きな遊具がなくても十分遊べますよ。
ダンス・手遊び
幼児向けの番組やDVD、動画などを観ながら、ダンスや手遊び歌をするのもいいですね。子どもが好きな音楽を流して、歌いながら遊ぶのもおすすめです。リズム感を育むことにもつながりますよ。
お絵かき・粘土遊び
お絵かきや粘土などは手先の器用さを養うことができるのでおすすめです。
クレヨンで絵を描いたり、粘土をこねたり伸ばしたりちぎったりして何かを生み出すことで、喜びや達成感も覚えられます。
口に入れても安全なクレヨンや寒天や米で作られた粘土なら、万が一口に入れても安心です。小麦粉、油、水、塩、食用色素を使って安全な粘土を手作りすることもできますよ。
積み木・パズル
積み木やパズルは脳を刺激する知育玩具の一つです。積み木であれば、積み上げられた積み木を崩す→自分で何個か積む→お城などに見立てた形を作る…というように発達の度合いによってさまざまな遊びを楽しめます。
パーツが大きめの型はめパズルは1歳児にぴったりで、自分で考えて手を動かしながら遊ぶことができますよ。
仕掛け絵本
外遊びができなくて子どもががっかりしているときは、仕掛けのある絵本を読んであげると、いつもの絵本とちょっと違って特別感が出るのでおすすめですよ。マグネットやシールを貼る絵本や布絵本などもいいですね。
紙びりびり
1歳頃になると薄い紙を上手にめくれるようになるので、新聞紙やチラシなどをびりびり破いて遊ぶのもおすすめです。
手先の器用さを養うのと同時に、紙が破れる感覚や音が五感を刺激します。
後片付けが大変ですが、一緒に遊べばママやパパのストレス解消にもなるかもしれませんね。
まねっこ遊び
大人のまねをしたがる時期なので、「むすんでひらいて」「あたま・かた・ひざ・ポン」など歌いながら手遊びするのもおすすめです。
言葉の発達やリズム感覚が養え、子どもとのコミュニケーションにもつながりますよ。
1歳~1歳半児との外遊び&室内を楽しもう
1歳〜1歳半頃は、まだ一人遊びや友達の遊びよりもママ・パパと遊びたがるものです。一緒にたくさんの外遊びや室内遊びをして、親子で楽しい時間を過ごせるといいですね。
【参考文献】
※1 厚生労働科学研究費補助金 未就学児の睡眠・情報通信機器使用研究班「未就学児の睡眠指針」