胎動が激しい!痛い!えぐられる!妊娠後期に激しくなる理由は?

妊娠週数が進み、胎動をより強く感じている人もいるのではないでしょうか。痛みを感じるほど胎動が激しいと、「お腹の赤ちゃんは大丈夫かな?」と心配になりますよね。

そこで今回は、胎動が激しい理由や受診の目安、対処法などをご紹介します。

胎動ってどれくらい激しいの?先輩ママの体験談

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妊娠アプリ「ninaru」のユーザー686人に聞いたアンケート(※)では、妊娠後期以降で「胎動は激しくなった」と回答した方が約69%いました。

胎動 アンケート

激しい胎動を感じた妊婦さんからは、以下のような声があがりました。

体験談

・力が強くなってきたのか、声が出るほど胎動を強く感じることが多く、破水するのではないかとよく心配になりました。(38週)

・赤ちゃんが元気なのは嬉しいが、内臓がえぐられるような痛さがあり、正直しんどいです。(37週)

・30分近くずっと激しい胎動を感じる時もあり、元気な証拠と思いますが、少し不安になりました。(35週)

・38週以降少しずつ降りてきたようで、内蔵を直接刺激され、肋骨なども痛かったです。寝るのも仰向けは内蔵を圧迫して背中の方までつらいし、横向きでも肋骨や横腹が痛くてどうすれば楽な姿勢がとれるのか分からなかったです。(39週)

・蹴りが強く突き破られないか心配になることがあります。(36週)

・「グネン」とされるとすごく痛いです。たまに足跡のようなものが出てくると、かわいい反面、怖いと思う時があります。(38週)

胎動が激しい理由は?赤ちゃんの様子は?

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胎動が激しいと、「赤ちゃんが苦しいのかな」「破水しないかな」と不安に感じるかもしれません。

妊娠週数が進むにつれて、赤ちゃんは成長して力が強くなり、お腹の中で手足を曲げ伸ばしたり、ぐるっと回転したりなど、さまざまな動きをするようになります。

そのため、今まで感じなかったような胎動がわかりやすくなることで、「激しくなった」と感じる妊婦さんが多いと考えられます。

胎動が激しいのは赤ちゃんが苦しんでいるわけではなく、元気な証です(※2)。胎動が激しいことが理由で切迫早産や破水となることは基本的にないので、心配しすぎる必要はありません。

胎動が激しいときの受診の目安は?

病院 診察

胎動の激しさによる痛みと同時に、お腹の張りによる持続的な痛みがある場合は、子宮収縮を起こしている可能性があるため、すぐに病院に連絡しましょう。

また胎動の激しさによって肋骨を骨折する妊婦さんもいるので、痛みが我慢できない場合はかかりつけ医に相談してくださいね。

胎動の激しさとは反対に、胎動が急になくなる、弱くなる、極端に少なくなるなど、いつもと違う感覚があって不安なときも、遠慮なく病院を受診しましょう。

胎動が激しい・痛いときの対処法は?

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胎動が激しいと赤ちゃんが元気で嬉しい反面、体が痛くて妊婦さんの日常生活に支障をきたすかもしれません。激しいときは、以下の対処法を試してみてくださいね。

体勢を変える

胎動が痛いときは、少しお腹を揺すったり、歩いたりすることで、赤ちゃんの位置がずれて痛みがやわらぐ可能性があります。

横になっているときは、体の向きを変えたり、抱き枕やクッションなどで楽な体勢を探したりすることで、赤ちゃんのキックやパンチが当たる位置がずれることもありますよ。

痛い部分をさする

痛い部分をさすったり、あたためたりすることで痛みがやわらぐかもしれません。赤ちゃんに話しかけながら優しくさすってあげてくださいね。

日中にこまめな休息をとる

胎動が激しくて夜眠れない人もいるかもしれません。赤ちゃんは20分から75分の周期で睡眠と覚醒を繰り返しているため、「赤ちゃんが寝ているな」と思ったタイミングでこまめな休息をとって、体を休めてくださいね(※3)。

臨月に入ると胎動は落ち着く?激しくなる?

悩む女性

一般的に妊娠後期に入ると、赤ちゃんの頭が骨盤の中に固定されて大きな動きをとりにくくなり、臨月に近づくにつれて胎動は減少するといわれています(※1,2)。

ただし胎動の感じ方は赤ちゃんの大きさや妊婦さんの体型によって個人差が大きく、妊婦さんが感じる胎動が減るとは限りません。また、胎動が1日中まったくなくなることもありません。

アンケートでは、約12%の方が「胎動は減った」「胎動は弱くなった」と回答している一方、「出産前日まで激しい胎動があった」という妊婦さんもいました。

不安なことがあれば、ささいなことでもかかりつけ医に相談してみてくださいね。

監修医師:産婦人科医 藤東 淳也

産婦人科医 藤東淳也先生
日本産科婦人科学会専門医、婦人科腫瘍専門医、細胞診専門医、がん治療認定医、日本がん治療認定医機構暫定教育医、日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医、日本内視鏡外科学会技術認定医で、現在は藤東クリニック院長。専門知識を活かして女性の快適ライフをサポートします。

※1 日本産科婦人科学会「産婦人科診療ガイドライン―産科編 2020」
※2 日本産婦人科医会『女性の健康Q&A 胎動が多いか少ないかわからないです』
※3 メジカルビュー社『プリンシプル 産科婦人科学2 産科編』p.246

※アンケート概要
実施期間:2022年10月9日〜10月25日
調査対象:ninaruシリーズユーザー
有効回答数:686人

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