つわりの症状が日によってある日とない日があったり、程度が違ったりする人もいるのではないでしょうか。特に普段症状が重いのに急にない日があると、「赤ちゃんに何かあったのかな」と不安になるかもしれません。
そこで今回は、つわりがある日とない日がある原因や、ない日でも赤ちゃんは大丈夫なのかなどについてご説明します。
つわりがある日とない日がある原因は?
そもそもつわりの有無や症状の種類、重さ、始まる時期や終わる時期などは個人差が大きいものです。同じように、人によっては日や時間帯によってつらさの程度に波があることも少なくありません。
つわりがある日とない日がある原因ははっきりとは解明されていませんが、一般的には疲れや不調などによるホルモンバランスの変化によるものだといわれています。
ホルモンバランスは妊娠すると大きく変化しますが、ストレスや疲労による影響も受けやすく、それによってつわりの程度にムラが生じるようです。
人によっては1日ごとに波があったり、朝・昼・晩によって調子が違ったりすることも。
また、妊娠の経過とともにホルモンバランスの変化に慣れたりすることで、症状を軽く感じるようになる場合もあるようです。
つわりはどんなときにひどくなる?
つわりの症状がどのようなときに重くなるかどうかは人それぞれですが、以下のようなときは、一般的に症状がひどくなることが多いようです。
● 心身が疲れている日
● 雨やくもりなど天気がよくない日
● 極端に暑い・寒い日
● 1日の中、または前日との寒暖差が激しい日
● 精神的に不安定な日
● 朝起きたばかりの空腹の時間
● 1日の疲労が溜まっている夜の時間
つわりには波があることを理解しつつ、自分がどういうときに症状がひどくなるのかをある程度把握できれば、それにあった対策が打てるかもしれません。
例えば、起床後の空腹の時間につわりがひどい場合は、枕元にすぐに食べられる軽食を置いておくのがおすすめです。
また、疲れている日に症状がひどくなる傾向にある人は、好きなことをしたり心を許せる人と話したりなど、無理せずリラックスした時間を過ごして疲れを溜めないようにできるといいですね。
つわりがない日でも赤ちゃんは大丈夫?
つわりがない日や時間帯があると「赤ちゃんは大丈夫かな…?」不安になるかもしれませんが、波によって症状がない場合は基本的に問題ありません。
ただし、もし同時に生理のときより多い出血や激しい腹痛がある場合は、切迫流産の可能性があるため、夜間や時間外であってもすぐに病院に連絡しましょう(※2)。
つわりがなくて不安になったときは、遠慮せずにかかりつけ医に相談しましょう。
つわりはいつ終わるの?ピークは?
つわりは一般的に、妊娠8〜11週頃にピークを迎え、妊娠12~16週頃には自然になくなる人が多いとされていますが、ピークの時期や終わる時期は人それぞれ異なります(※1)。
妊娠アプリ「ninaru」のユーザー1097人に聞いたつわりに関するアンケート(※)でも、ピークの時期と終わる時期には個人差がありました。
つわりの終わり方についても、徐々に症状が軽くなる人や、ある日突然症状がなくなる人などさまざまです。普段からつわりに波があり、「今日は症状がない日かな」と思っていたらつわりが終わっていたケースもあります。
つわりが重くてつらい場合は、無理せずかかりつけ医に相談するようにしてくださいね。
監修医師:産婦人科医 藤東 淳也
日本産科婦人科学会専門医、婦人科腫瘍専門医、細胞診専門医、がん治療認定医、日本がん治療認定医機構暫定教育医、日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医、日本内視鏡外科学会技術認定医で、現在は藤東クリニック院長。専門知識を活かして女性の快適ライフをサポートします。
※1 メジカルビュー社『プリンシプル産科婦人科学 産科編 第3版』p.290
※アンケート概要
実施期間:2022年9月7日〜9月30日
調査対象:ninaruシリーズユーザー妊娠中につわりを経験した「こそだてハック」読者
有効回答数:1097人