妊娠6週でつわりがなくなることはある?急になくなったら流産なの?

妊娠検査薬で陽性反応が出てから病院に行ったものの、まだ赤ちゃんの心拍が確認できずに不安な人もいるのではないでしょうか。そんな中で、つわりの症状が急になくなると、「赤ちゃんは大丈夫かな」と心配になりますよね。

そこで今回は、妊娠6週で赤ちゃんの心拍が確認できないときに、つわりがなくなることはあるのかについてご説明します。

妊娠6週目につわりがなくなることはある?

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一般的に、つわりは多くの場合一過性のもので、妊娠5〜6週頃から始まり、妊娠12~16週頃には自然になくなるものとされています(※1)。

安定期頃に胎盤が完成することで、ホルモンの分泌が落ち着くことが影響しているのではと考えられていますが、はっきりとした理由はわかっていません。

つわり いつまで グラフ

妊娠アプリ「ninaru」のユーザーに聞いた「つわりに関するアンケート」(※)では、あまり多くはないものの妊娠6週目につわりがなくなった人もいました。

妊娠6週目につわりがなくなることはある?流産なの?

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妊娠6週目でつわりがなくなったとしても、その原因が流産であるとは限りません。

つわりが落ち着いたり、ホルモンバランスの変化に体が慣れて対応できるようになったりする場合もあります。

症状が徐々に軽くなったり、突然なくなったりして終わるなど、終わり方も人それぞれで、妊娠6週目でまだ心拍が確認できていなくてもつわりがなくなる人もいるようです。

ただし、6週目になっても心拍が確認できず、つわりがなくなったケースでは、流産の可能性もあります。

妊娠12週未満に起こる流産の原因は赤ちゃんの染色体異常であることがほとんどです(※2)。

妊婦さんの運動や仕事などが原因で流産が起こることはほぼなく、どんなに気をつけていても防ぐことは難しいので、決して自分を責めないでくださいね。

つわりがなくなった時の受診の目安は?

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つわりがなくなった原因が流産の場合、不正出血や下腹部痛が兆候として見られることがあります。

急につわりがなくなったと同時にこれらの症状が続く場合は、かかりつけの産婦人科を受診しましょう。

ただ、つわりがなくなる以外の自覚症状がないケースもあります。また、流産後もつわりが続く人もいるなど、流産を自分で判断するのは難しいものです。

急につわりがなくなって不安があるときは、遠慮せずにかかりつけ医に相談してくださいね。

監修医師:産婦人科医 間瀬徳光

産婦人科医 間瀬徳光先生
2005年 山梨医科大学(現 山梨大学)医学部卒。板橋中央総合病院、沖縄県立中部病院などを経て、現在は医療法人工藤医院院長。産婦人科専門医、周産期専門医として、産科・婦人科のいずれも幅広く診療を行っている。IBCLC(国際認定ラクテーション・コンサルタント)として、母乳育児のサポートにも力を注いでいる。

※1 メジカルビュー社『プリンシプル産科婦人科学 産科編 第3版』p.290
※2 日本産科婦人科学会「流産・切迫流産」

※アンケート概要
実施期間:2022年9月7日〜9月30日
調査対象:ninaruシリーズユーザー
有効回答数:1097人

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