里帰り出産で必要な手続きまとめ!出生届はどうするの?

里帰り出産をする場合、出生届など、産後の手続きをいつすれば良いのか気になりますよね。ママは実家に帰ってしまっているので、対応できません。必要な手続きについて、申請方法や期日を把握しながら、手続きを行うパパや両親らと連携を取ることが大切です。そこで今回は、里帰り出産の手続きやそれにかかる費用、出生届の提出時期などについてご紹介します。

そもそも里帰り出産ってなに?

里帰り出産とは、出産の際に一時的に実家に帰省し、実家近くの病院で出産をすることです。妊娠12~20週あたりで一度出産を希望する病院で健診を受けて、分娩予約を行います。

初診を受けられる期限は20週までのところが多いですが、病院によって異なることも。妊娠が確定した時点で里帰り出産を希望する病院に、分娩予約までの段取りを確認しましょう。まだ里帰りをするか迷っている場合でも、病院の目途がついていれば、先に確認しておくことをおすすめします。

分娩の予約が終わったら、住んでいる地域の病院で妊婦健診を進めておきます。その後、妊娠30~34週頃を目安に帰省し、帰省先の病院で妊婦健診を受けます。

里帰り出産で必要な手続きは?

里帰り出産をするときは、まず出産前後の手続きを把握しておくことが大切です。出産を希望する病院の予約にはじまり、産後は子供の出生届を提出しなければなりません。特に産後の手続きは意外と期日が短く、提出先が現住所の役所の場合がほとんど。

帰省先が遠方の場合は、パパや家族、親戚などに協力してもらって、提出をお願いする必要があります。

以下に、里帰り出産で必要な主な手続きを紹介しますので参考にしてみてください。

産前

● 紹介状

産後

● 出生届
● 健康保険
● 児童手当、乳幼児医療費助成金
● 退院手続き
● 妊婦健康診査費用助成金のチケット

里帰り出産の分娩予約の手続きで気をつけることは?

里帰り出産の分娩予約の手続きの際には、里帰り前に妊婦健診をしていた病院から、出産する病院へ紹介状を書いてもらうことを忘れないようにしましょう。

紹介状はこれまでのママの妊娠経過などを里帰り先の病院に伝える大切な書類です。切迫流産や妊娠高血圧症などがある場合には特に重要な書類になります。紹介状を書いてもらうには1,000~5,000円ほどの費用が掛かるので、事前に金額を確認しておきましょう。

紹介状をもらう場合、普段妊婦健診をする病院が里帰り出産をしても良い病院かどうかを確認しましょう。なかには、里帰り出産がNGの病院もあります。病院が見つかって妊娠が確認できると、出産場所をどうするか聞かれることがほとんどです。

「分娩予約をしてくださいね」といわれるので、里帰り先の病院に問い合わせます。初診の予約が取れたら、次の妊婦健診時に先生に紹介状を書いてもらい、初診時に持参してください。

分娩予約をする病院への持ち物

● 母子手帳
● 健康保険証
● 妊婦健診をしている病院からの紹介状

里帰り出産の場合、妊婦健康診査費用助成金は使えるの?

他県での里帰り出産で、妊婦健康診査費用助成金を使用する場合、一時的に自費で対応して、後日住んでいる自治体に申請すれば返金されることがほとんどです。

返金の割合や詳細は自治体によって異なる場合があるので、母子手帳をもらうときに確認しましょう。妊婦健診先の病院でも教えてくれる場合もありますよ。

妊婦健康診査費用助成金の手続きで必要な持ち物

● 母子手帳
● 未使用の妊婦健康診査費用助成金チケット
● チケットが使えなかった期間の健診の領収書と明細書(手元に残す場合はコピー)
● 印鑑
● 通帳など振込口座番号がわかるもの
※その他、必要なものは場所により異なります。

里帰り出産の退院手続きで気を付けることは?

里帰り出産の退院手続きは、通常の退院手続きと変わりませんが、書類のもらい忘れがないように。出生証明書をはじめ、ママが仕事をしていて社会保険に加入している場合は、出産手当金に必要な書類も病院側に記入してもらう必要があります。どちらも1,000円前後の費用が必要です。

出生届をパパが提出する場合は、出産前に病院に相談して、出生証明書を早めに手配してもらいましょう。出産には立ち会えても、退院時には自宅に戻ってしまうかもしれないからです。

退院手続きでもらうもの・返却してもらうもの

● 母子手帳
● 出生証明書
● 出産手当金に必要な書類(ママが仕事をしていて社会保険に加入している場合)

里帰り出産の場合、出生届の手続きはどうすればいいの?

里帰り出産の出生届の手続きは、提出する場所と提出する人のタイミングが重要です。

出生届を出すことができるのは「父母の本籍地」「父母の住所地」「出生地」のいずれかの役所窓口となります。生まれた日を含め14日以内という期日があるので、余裕を持って行動しましょう(※1)。

出生届は、自治体の役所窓口でもらうか、ホームページからダウンロードできるので、あらかじめ入手しておくとその後の手続きがスムーズですよ。

遠方のパパに頼み、「父母の住所地」で手続きをする場合は、必要書類を受け渡さなければならないので、事前に計画をして、連絡を取りながら手続きをします。出生届を提出した後は、母子手帳を実家宛に送ってもらうなどして、退院までに手元に戻すことも忘れないように気をつけてくださいね。

出生届けの期日

● 生まれた日を含め14日以内

出生届の手続きで必要な持ち物

● 印鑑
● 母子手帳
● 出生届(出生証明書欄を医師または助産師に記載してもらったもの)
● 国民健康保険被保険者証(加入者のみ)

里帰り出産の児童手当の手続きで気をつけることは?

里帰り出産の児童手当の手続きは、何度も役所に足を運ぶ手間を省くためにも、出生届と一緒に済ますのがおすすめです。また、児童手当は出産後すぐから対象となります。申請があった翌月から支給されますが、申請前の過去分をもらうことができません。少しでも早く申請しておきましょう。

支給は0歳~中学校修了まで、年3回、4ヶ月単位がまとめて振り込まれ、成長時期や所得によっても金額が異なります(※2)。

児童手当の期日

● 出産後15日以内

児童手当の手続きに必要な持ちもの

● 児童手当認定請求書
● 個人番号(マイナンバー)
● 印鑑
● 申請者本人の預金通帳やカード等、振込先口座が確認できるもの
● 申請者本人の健康保険証のコピー
※その他、自治体により申請に必要なものが異なる場合があります。

里帰り出産の健康保険の手続きで気をつけることは?

里帰り出産の場合の健康保険の手続きは、赤ちゃんの1ヶ月健診までに済ませましょう。赤ちゃんが病院にかかるときに必要になるので、なるべく早めに加入するのがおすすめです。

国民健康保険の場合は、役所での手続きが必要です。健康保険の場合は勤務先に連絡して、手続きの段取りを確認しましょう。共働きの場合は、夫婦どちらかの年間の収入が多い方の扶養に入れるのが一般的です。

赤ちゃんの1ヶ月健診は、里帰り先の病院(出産した場所)で行うので、まだ自宅に帰っていない人がほとんどですよね。申請する人がママ以外の場合は、最低でも赤ちゃんの1ヶ月健診までに手元に届くよう、お願いしましょう。

健康保険の手続きで必要な持ち物

● 印鑑
● 出生届出済証明が記入されている母子手帳
● ママかパパの健康保険証
● 出生届のコピー

里帰り出産の場合の乳幼児医療費助成金の手続きとは?

里帰り出産かどうかに関わらず、乳幼児医療費助成金の手続きには、赤ちゃんの健康保険証が必要になります。まずは健康保険の加入を済ませましょう。

乳幼児医療費助成金とは、病院で赤ちゃんが診察や治療を受けたときに、費用の一部または全額を自治体が助成してくれる制度で、「子ども医療費助成」「マル乳・マル子」と呼ばれていることもあります。

赤ちゃんの1ヶ月健診には、健康保険証と乳幼児医療証の両方を持参しなくてはいけません。そのため、健康保険証の申請が遅くなると、乳幼児医療証の発行が間に合わないこともあるので気を付けましょう。

また、対象になる範囲や対象者も自治体によって異なる場合があります。自治体のホームページで確認したり、直接問い合わせてみましょう。

申請期間

出生・転入の日から資格を得る場合、自治体によって15~30日以内など期日が異なるので事前に確認しましょう。

乳幼児医療費助成金の手続きで必要な持ち物

● 赤ちゃんの健康保険証
● 印鑑
● 交付申請書
● 本人確認書類
※自治体によっては、申請者及び赤ちゃんのマイナンバーが必要な場合があります。

里帰り出産の手続きは余裕をもって準備を

里帰り出産の場合、通常でも期日が短い手続きを、さらに段取り良く行うことが必要になってきます。全体のスケジュールを把握して、余裕をもって対応するようにしましょう。

少しでも気になるところがあれば、里帰り先の病院に電話したり、妊婦健診でスタッフに質問したりすれば、丁寧に説明してもらえますよ。

提出をパパや両親などの代理人にお願いする場合は、事前に手続きの時期を伝えて、その間はスケジュールを合わせてもらえるようお願いしておくことも忘れないようにしましょう。

※1 法務省「出生届」
※2 内閣府「児童手当制度のご案内」
※3 国立社会保障・人口問題研究所「子どもの医療費助成・通院・健康」
※4 厚生労働省「乳幼児等医療費に対する援助の実施状況」
※5 マイナンバーカード総合サイト「再発行について」

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