胎教とは?効果は?時期はいつから?どんな方法があるの?

「胎教」と聞いてどんなことを思い浮かべるでしょうか。「教」という文字が入っていることから、「早期教育」や「お腹の中にいる時から始める教育」というイメージが強いかもしれませんが、胎教は決して「お勉強」だけが目的ではありません。今回は、「胎教ってなんだろう?」「どんな方法でやればいいの?」「いつから始めるべき?」というような、胎教について気になることをご紹介します。

胎教とは?

胎教は「妊娠中からの早期英才教育」という考え方から、「妊娠中の親子のコミュニケーション」という考え方まで、幅広い捉え方があります。辞書を参考にすると、「妊婦が精神安定に努めて、胎児によい影響を与えようとすること」とあります。

こうして考えると、胎児に対して働きかけることよりも、妊婦さん自身が妊娠期をどんな風に過ごすのか、どう充実したものにするのかがポイントとなりそうですね。

胎教の効果は?

赤ちゃんの脳を刺激することで、好奇心旺盛な子どもになる、夜泣きが少なくなるなどの効果を期待して胎教をする人が多いようですが、胎教には科学的な根拠はないとする意見も多く、効果に関しては賛否両論あります。

しかし、お腹の赤ちゃんとのコミュニケーションを楽しみ、妊娠期間をゆったり過ごすことで、妊婦さんの母親としての自覚が深まり、産後の育児にもいい影響が出ることもあるかもしれませんね。

赤ちゃんに対しての効果を期待しすぎるのではなく、赤ちゃんとのコミュニケーションを楽しむ目的で行うことをおすすめします。

胎教はいつから始めるといいの?

それでは、胎教はいつから始めるといいのでしょうか?

胎教は義務ではなく、ルールもないので、自分がやりたいと思ったときに始めるのが一番です。無理に気負わず、興味を持ったときに始めてみてくださいね。

ただ、実際に胎教を始める人が多い時期は、大きく分けて以下の2つのようです。

妊娠初期(妊娠1〜4ヶ月頃)

胎教は妊娠初期から始めた方がいいという意見があります。赤ちゃんの脳は妊娠3ヶ月くらいから記憶ができるという説もあり、「早ければ早いほどいい」と考える人は多いようです。

ただし、妊娠初期のうちはつわりで気持ち悪く、赤ちゃんとコミュニケーションを積極的にとるというところまではなかなか難しいかもしれません。

体調が悪いなかで無理して胎教をする必要はないので、楽な気持ちでできるときに始めるといいでしょう。

妊娠中期(妊娠5〜7ヶ月頃)

妊娠中期には、赤ちゃんの耳の機能がほぼ完成するため(※1)、ママやパパの声が赤ちゃんにも届くかもしれませんね。

また、つわりが終わって体調も落ち着き、胎動もわかるようになる頃なので、赤ちゃんの反応が楽しい時期でもありますよ。

胎教の方法は?どんなことをすればいいの?

胎教は、妊婦さん自身がリラックスできて、楽しめることが大切です。具体的には次のような方法が胎教としておすすめですよ。

音楽を聴く

リラックス効果もある、クラシックやオルゴール音などの曲が良いとされています。ママが楽しみながら赤ちゃんにも聞かせてあげたいなら、童謡もおすすめですよ。

ママ自身が気持ちよく感じることができる、お気に入りの音楽を聴くのもいいでしょう。

話しかける

「今日は天気がいいね」「今日はパパがケーキを買ってきてくれたよ」など、日常のささいなことを話しかけてあげましょう。

まだ顔が見えない赤ちゃんに何を話しかけていいかわからないという人は、「おはよう」「おやすみ」などの挨拶がおすすめです。毎日のことなので日課にしやすいですし、パパも恥ずかしがらずに話しかけてくれそうですね。

絵本の読み聞かせをする

絵本を読み聞かせることは、ママの心も癒やしてくれますよ。シンプルなストーリーの方が読みやすく、感情も込めやすいのでおすすめです。

絵本を選ぶポイントは、ママがその絵本を好きで、読んでいて楽しく、気分が明るくなるかどうか。お気に入りの絵本がみつかったら、生まれてきた赤ちゃんにも読んであげてくださいね。

お腹をなでる

大きなお腹をなでるなど、赤ちゃんとスキンシップをとることで、愛情ホルモンとも呼ばれるオキシトシンがたっぷり分泌されるといわれています。このオキシトシンは母子の絆作りに作用しているとされるので、赤ちゃんへの信頼感や愛情がより一層増すかもしれませんよ(※2)。

キックゲームを楽しむ

胎動を感じるようになったら、お腹を軽くたたいて赤ちゃんとコミュニケーションを楽しむキックゲームがおすすめです。赤ちゃんがお腹でよく動くようになり、ポンと中から蹴るようになってきたら、蹴った場所を軽く叩き返してあげるゲームです。

やっているうちに、ママが叩いたところを蹴り返してくれたり、叩いた回数と同じだけ蹴ってくれたり、という体験ができることも。

適度に運動する

ママの運動も胎教の一つと考えられています。散歩に出かけるなど適度に体を動かすことで、赤ちゃんへの血流もよくなるかもしれませんよ。リラックス効果が期待できるマタニティヨガも人気です。

散歩やマタニティヨガであれば激しい動きやリズムは必要としないので、運動が苦手な方でも気軽に始められますよ。

胎教に大切なのは、妊婦生活を楽しむこと

「胎教」を難しく考える必要はありません。特別な道具や教材がなくても、簡単に行うことができます。ぜひ胎教を通して赤ちゃんとの絆を深めてくださいね。

もちろん、忙しくて胎教をする余裕がないという人も、気にしすぎないでください。赤ちゃんはお腹の中で、いつもママと一緒に毎日を過ごしています。日常生活の中で、妊婦さん自身がリラックスして楽しく過ごせる時間を少しでも作れば、それが胎教になりますよ。

※1 株式会社メディックメディア『病気がみえるvol.10 産科 第4版』pp.8-9
※2 日本医師会「オキシトシン」

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