この記事では、きのこ類を離乳食で与えられる時期、アレルギーの有無、調理時に気をつけることをはじめ、時期別のレシピをご紹介します。
3大アレルゲン(卵・小麦・乳製品)には材料名に★マークをつけています。医師と相談のうえ進めてください。他の食材におきかえても構いません。
離乳食のきのこ類はいつからOK?
初期(生後5・6ヶ月頃) | 中期(生後7・8ヶ月頃) | 後期(生後9・10ヶ月頃) |
× | × | △ |
きのこ類は食物繊維が多く、消化に時間がかかる食材です。また弾力があって噛み切れないため、離乳食後期の後半以降から使うとよいでしょう。
きのこ類はアレルギー症状を引き起こしやすい「特定原材料等28品目」に含まれませんが、かゆみなどを引き起こすことがあります。アレルギーを起こす頻度は低いですが、与えるときは少量からはじめてください。
調理時に気をつけることは?
石づきの部分は取り除き、ゆでてからみじん切りにしてください。
みじん切りにしてだし汁で煮たり、肉団子などに混ぜてもよいでしょう。
きのこ類の離乳食後期レシピ
しいたけのクリームパスタ
▼材料(1食分)
★スパゲティ 20g
・しいたけ 10g
・玉ねぎ 10g
・鶏ひき肉 10g
★ホワイトソース 30g
・塩 少々
・油 少々
▼手順
1.スパゲティは1cmほどに折って、やわらかくゆでる。
2.しいたけ、玉ねぎは小さく薄切りにする。
3.薄く油をひいたフライパンで、鶏ひき肉、2を炒める。
4.3にホワイトソース、塩を加えてからめる。
5.1を器に盛り、上に4をかける。
※ ホワイトソースは手作りまたはベビーフードのみOKです。市販の缶詰など味付きのものは使わないようにしましょう。
鶏ささみときのこのスープ
▼材料(1食分)
・鶏ささみ 10g
・しめじ 10g
・えのき 10g
・インゲン 3g
・野菜スープ 100ml
・片栗粉 適量
・塩 少々
▼手順
1.すじを取った鶏ささみ、しめじ、えのき、インゲンを細かくみじん切りにする。
2.野菜スープに1を入れ、やわらかく煮こむ。
3.2に水溶き片栗粉を入れてとろみがつくまで煮る。
4.塩を入れて味をととのえる。
大根と鮭のちゃんちゃん焼き
▼材料(1食分)
・鮭 15g
・大根 10g
・にんじん 5g
・キャベツ 10g
・玉ねぎ 5g
・しいたけ 5g
・とうもろこし 5g
・だし汁 100ml
・味噌 少々
・片栗粉 小さじ2
▼手順
1.鮭は皮と骨を取り除き、1cm角程度に切っておく。
2.大根、にんじん、キャベツ、玉ねぎ、しいたけを5~7mm角程度にカットする。
3.とうもろこしは粒に分けておく。
4.鍋に1と2と3を入れ、だし汁を加えて、やわらかくなるまで煮る。
5.やわらかくなったら、味噌を加えてよく混ぜる。
6.5に水溶き片栗粉を加え、とろみがつくまで煮る。
しいたけとキャベツのあんかけ
▼材料(1食分)
・キャベツ 15g
・しいたけ 10g
・だし汁 50ml
・片栗粉 適量
▼手順
1.キャベツはやわらかくゆで、みじん切りにする。
2.しいたけはかさの部分をやわらかくゆで、みじん切りにする。
3.小鍋に1、2、だし汁を入れ、ひと煮立ちさせる。
4.3に水溶き片栗粉を加え、とろみがつくまで煮る。
きのこ類の離乳食完了期レシピピ
豚汁
▼材料(1食分)
・豚赤身肉(ももうす切り) 10g
・大根 10g
・しいたけ 5g
・にんじん 5g
・だし汁 100ml
・味噌 少量
・片栗粉 適量
▼手順
1.豚赤身肉(ももうす切り)は脂身を取り除き、幅1cmの細切りにする。
2.大根、しいたけ、にんじんは粗みじん切りにする。
3.鍋に1、2、だし汁を入れ、野菜がやわらかくなるまで煮る。
4.3に味噌を溶き、水溶き片栗粉でとろみがつくまで煮る。
赤ちゃん用餃子
▼材料(5食分・15個)
・キャベツ 10g
・長ねぎ 10g
・しいたけ 10g
・豚ひき肉(赤身) 100g
★醤油 数滴
★餃子の皮(小) 15枚
▼手順
1.キャベツ、長ねぎ、しいたけをみじん切りにする。
2.1と豚ひき肉、醤油をよく混ぜ合わせる。
3.餃子の皮の中央に2のタネをのせ、皮の周辺に水をつけて包む。
4.鍋に湯を沸かし3の餃子をゆでる。
しいたけのネバネバ野菜煮
▼材料(1食分)
・しいたけ 15g
・納豆(ひき割り) 15g
・オクラ 20g
・だし汁 30ml
▼手順
1.しいたけは、かさの部分を粗くみじん切りにする。
2.納豆は、湯通ししてぬめりを取る。
3.オクラはヘタと種を取り、粗くみじん切りにする。
4.小鍋に、1、2、3とだし汁を入れ、やわらかく煮こむ。
しいたけと鯛のトマトあえ
▼材料(1食分)
・しいたけ 15g
・トマト 20g
・鯛(刺身) 1切れ
★醤油 少々
▼手順
1.しいたけはやわらかくゆで、かさの部分を細かくみじん切りにする。
2.鯛はゆでで、身をほぐす。
3.トマトは湯むきし、種を取り除き、荒くみじん切りにする。
4.1、2、3、醤油をあえる。
きのこ類でいつもの食事にアクセントを!
きのこ類の芳醇な香りや弾力のある食感は、いつもの離乳食のアクセントになります。今回のレシピを参考に、ぜひ作ってみてくださいね。
※ 赤ちゃんの成長や発達に合わせて無理なく進めましょう。
※ 赤ちゃんが食物アレルギーの診断を受けている、または疑いのある場合は必ず医師と相談のうえ進めてください。
※ レシピの食材は旬のものや自宅にあるものに置き換えてもかまいません(ただし、その時期に食べられる食材かどうかチェックしましょう)。