妊婦が結婚式にお呼ばれしたら?妊娠中に参列してもいいの?

妊娠中に友人や親戚、同僚から結婚式に招待されることもありますよね。結婚のお祝いをしたいけど、「そもそも妊娠中に結婚式に参列してもいいの?」と迷う妊婦さんも多いのではないでしょうか。

今回は、妊娠中に結婚式にお呼ばれしたときについて、妊娠時期別に参列できるかや注意点などをご紹介します。

▼目次

妊娠中に結婚式にお呼ばれしたら参列できる?

妊娠中に結婚式にお呼ばれして出席したい意思があれば、まずはかかりつけの医師に相談しましょう。

結婚式の日程や式場の場所、予定している移動手段などを医師に詳しく伝え、妊娠経過とあわせて参列しても問題ないか判断してもらうことが大切です。

以下に妊娠初期・中期・後期の時期別に、一般的に結婚式に参列できるかどうかをご説明します。

妊娠初期

つわりや体調の変化が起こりやすい時期です。

自宅で過ごしているときは大丈夫だと思っていても、結婚式ではさまざまな料理が出されてにおいがしたり、人が多くて息苦しくなったりして、体調が悪化することもあるかもしれません。

「一度出席と連絡したけど、妊娠が発覚してつわりがつらい…」というときは、体を最優先にして友人に欠席する旨を早めに伝えましょう。代わりにご祝儀や祝電でお祝いの気持ちを送れるといいですね。

妊娠中期

いわゆる安定期に入るので、妊娠初期に比べると体調が落ち着く妊婦さんが多いです。

妊娠経過が順調で医師から許可が出ていれば、結婚式に参列しても基本的に問題ないでしょう。

ただし、お腹が張ったり疲れやすくなったりする時期でもあるので、安定期だからといって無理は禁物です。

妊娠後期

お腹がますます大きくなり、動悸や息切れが起きたり、体を動かすことや移動することが大変になったりします。足の付け根などに痛みが出る人もいます。

それでも妊娠経過が順調で臨月に入る前までなら、医師から許可がおりれば参列は可能です。

ただし、お腹の張りや痛みなど少しでも体調に不安を感じたら、取りやめるようにしましょう。

妊娠中に結婚式に出席するときのポイントや注意点は?

医師の許可がおりて妊娠中に結婚式に出席することになったら、以下のポイントや注意点をおさえて万全の準備をしておくことが大切です。

妊娠中であることを伝えておく

出席の返事をする際に、新郎新婦に妊娠中であることや当日のだいたいの妊娠月数を伝えておきましょう。

新郎新婦がウェディングプランナーや会場の担当者に妊婦さんが参列する予定だと知らせることで、飲み物や食事内容、座席の場所などを配慮してもらえるケースも多いです。

妊娠中であることをすでに伝えていた場合でも、結婚式前の新郎新婦は何かと慌ただしくゲストに妊婦さんがいることを知らせ忘れる可能性もあるため、あらためて伝えておくと安心ですよ。

交通手段や同伴してもらえる人を確認しておく

式場が遠く、移動が長時間になるときは、できるだけパートナーや家族、参列する友人に付き添ってもらいましょう。飛行機や新幹線に乗る場合は、長時間同じ体勢でいると体に負担がかかってしまうので気をつけてくださいね。

休憩できる場所を調べておく

妊娠中は気分が悪くなる、お腹が張るなど、急な体調変化が多いです。いざというときに体を横にして休めるように、控室や休憩室など、式場の設備をあらかじめ調べておきましょう。

食べ物・飲み物に気をつける

結婚式の招待状に入っている返信用はがきに、食事アレルギーの有無などを書くスペースが設けられている場合は、妊娠中は控えたほうがいいとされている食べ物や体調の変化で食べられないものを記入しておきましょう。

当日は、体が冷えるものは食べ過ぎないように注意しましょう。妊婦ということでアルコールの飲み物は出さないようにしてくれるはずですが、念のためテーブルの担当者にも妊娠中であることを伝えておいてくださいね。

冷えない服装・転びにくい靴で参列する

服装は、妊娠中の体を冷やさないデザインのワンピースやドレスを選ぶようにしましょう。

とはいえ、どうしても普段の服装よりは薄着になりやすいので、腹巻きをする、お腹を包んでくれるマタニティストッキングを履くなど、体を冷やさない工夫をしてください。ストールや膝掛けを持っていくと、首や肩、足元の冷えを防ぐことができますよ。

靴は、転びにくさや疲れにくさを優先して、ヒールが低く安定したものを選ぶといいでしょう。

母子手帳と健康保険証を持参する

結婚式当日は、母子手帳と健康保険証を持っていくようにしましょう。式の最中や移動途中に体調が悪くなり現地の病院を受診することになった場合、母子手帳があると妊娠経過がわかるので診察がスムーズに進むことがあります。手持ちのバッグに忘れずに入れておいてくださいね。

臨月でも結婚式に参列できる?

結婚式にお呼ばれされて日程を確認したら臨月を迎える時期だった、というケースもあるかもしれません。

臨月で出産予定日が近いときは、基本的には欠席するのが無難です。

臨月になると結婚式に出席したものの、突然破水したり陣痛が起きたりして緊急事態となり、式の進行を妨げてしまう可能性もゼロとはいえません。

また、赤ちゃんは必ずしも出産予定日に生まれるとは限らず、早まることもあります。

結婚式直前に出産を迎えて式に出席できなくなると、空席ができてしまったりキャンセル料が発生したりと、新郎新婦に余計な負担をかけてしまいます。

どうしても出席したい場合は、必ず医師の許可をもらったうえで、新郎新婦には直前の体調変化や状況によっては出席できないこともあると伝え、いつまでならキャンセルがきくのか確認しておきましょう。

パートナーや家族に近くまで付き添ってもらう、会場近くに産婦人科を備えた病院があるかを確認しておくなど、万が一のことを考えて準備をしておくことが大切ですよ。

妊娠中に結婚式にお呼ばれしたら慎重に

妊娠中に結婚式にお呼ばれして出席するかどうかは、慎重に決めることが大切です。

出席したい気持ちはあっても体調に少しでも不安を感じる場合は、無理に出席する必要はありません。出席する場合は、お腹の赤ちゃんを最優先にして、くれぐれも無理をしないように心がけてくださいね。

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