生後4週目。いよいよ「新生児期」も終わりとなる週。初めての節目と感じるママもいるかもしれませんね。
赤ちゃんが生後4週目なら、ご自身も「ママ」になって4週目という人も多いですよね。慣れない育児、今日まで本当に大変だったことと思います。
初めての節目。2人3脚で慣れない授乳に取り組んできたママと赤ちゃんの頑張り、しっかりほめてあげてくださいね。
授乳回数は生後1ヶ月以降で落ち着く人も
「ninaru baby」のアンケート(※)からも、生後1ヶ月を過ぎると、次第に授乳回数が落ちついていく傾向があることがわかります。
これは、ママと赤ちゃんが協力しあって授乳に取り組み、お互い慣れてきた証でもありますね。
また、生後1ヶ月にある健診で授乳の悩みを相談し、授乳がさらにうまくいくようになったという人も見られました。
それでは生後3週目に続き、生後4週目の赤ちゃんの授乳スケジュールと助産師さんのアドバイスをご紹介します。
生後4週目の赤ちゃんの授乳スケジュール
【1】1回の授乳分数が短いままです
生後4週目体重:4,000g
しょうママ
勢いよくおっぱいに吸いつくのですが、数分でおっぱいの出が悪くなってしまうようで、すぐにグズグズし始めます。
すかさず反対側のおっぱいを吸わせていますが、おっぱいの量が足りているのか気になります。
助産師・河井さんの授乳アドバイス
ママは母乳の量が足りているか心配されていますが、母乳の量は充分足りていますよ。
なぜかというと、生まれてからこれまで1日あたり約58g体重が増えているからです。この時期だと、充分な増え方です。体重の増え具合で、母乳が足りているかどうかを判断できます。
授乳の回数があまりにも多いとママが休憩できず、疲れてしまいますよね。赤ちゃんがグズり始めたら、まずは授乳の姿勢を変えてあげてみてください。
おっぱいを上手に飲めるようになると、始めの5分ほどで半分以上は飲んでしまうと言われています。途中でげっぷをしたいのかもしれませんね。
【2】頻回授乳でミルクも足しています
生後3週体重:4,610g
まみまママ
横抱きで飲ませるのが定番スタイルです。今は、1日に3回くらいミルクを足しています。
どれくらいの回数や量、ミルクを足せばよいのかわからず迷っています。
助産師・河井さんの授乳アドバイス
体重の増え具合だけを見ると、ミルクは必要ないかもしれませんね。
仮に、ミルクを50ml与えていたとして、1時間ほどでまた欲しがるのであれば20〜30mlほど増やしてみてください。それで、赤ちゃんがご機嫌な時間が3時間くらい続けば良いですね。次の授乳まで3時間以上空くようなら、ミルクを足した量が多かったと考え、足す量を10〜20mlにするなど調節してみましょう。
もし、ミルクを一気飲みしているのなら、30秒〜1分ほど口から哺乳瓶を離してみましょう。いつもよりもゆっくりペースで飲めるので、腹持ちが違うかもしれませんよ。
【3】夢中になっておっぱいを飲みます
生後3週体重:6,500g
はるちんママ
横抱きや縦抱き、ラグビー抱きなど、授乳スタイルを変えながらおっぱいを与えています。
途中で飽きる様子もなく、無我夢中で飲んでいます。未だに1時間おきに授乳していて、「頻回授乳はいつまで続くのだろう…」と不安です。
助産師・河井さんの授乳アドバイス
赤ちゃんは、毎回、勢いよくおっぱいに吸い付きますか?もしかしたら、ママに甘えたいときもあるのかもしれません。
頻回授乳が続くようであれば、少し、気分転換をさせてみましょう。色の濃い物は見えているので、部屋にある物を見せながら話しかけたり、洗濯物などゆらゆら動くものに触れさせたり、音楽を聞かせるなど試してみてください。
ねんねしたいけれど、うまく眠れないという場合もあります。眠りに誘うように、抱っこしてゆっくり揺らしてあげるのもいいですね。
母乳だけを与えていて、排泄状態や機嫌などが良い場合、体重がしっかり増えても問題ないと言われています。栄養たっぷりの母乳が出ているのですね。
【4】授乳中に疲れて寝てしまいます
生後3週体重:3,500g
28ママ
横抱きにして飲ませるのが定番のスタイルです。吸いつきは悪くないのですが、途中で疲れてしまうのか、自分でげっぷを出してそのまま寝てしまうことがほとんど。
満足してねんねしているのか、疲れて寝てしまっているのかわかりません。おっぱいの量が足りているのか、やはり不安です。
助産師・河井さんの授乳アドバイス
授乳回数も問題ありませんし、体重の増え方も良いと思います。
赤ちゃんは、お腹がいっぱいになると自分からおっぱいを離すと言われています。また、授乳中に眠くなるのもこの時期にはよくあることです。
げっぷまで自分でするなんて、器用な赤ちゃんですね。ママは手がかからず、休憩したり用事ができるので、プラスに考えましょう。
この調子で続けていけるといいですね。
授乳の気がかりは専門家に相談を
ママにとって長くて、でも、あっという間の1ヶ月だったかもしれませんね。まずは、1ヶ月間頑張ってきたご自身を、きちんとほめてあげてくださいね。
前述のとおり、生後1ヶ月が経つと、ママと赤ちゃんの健診があります。
ママの体調の回復具合はもちろん、赤ちゃんの体重の増え具合や授乳の回数などから、具体的なアドバイスをもらえます。
授乳回数などで気がかりがある場合は一人で悩まず、日頃の授乳の様子がわかるメモなどを持って行き、専門家に相談してくださいね。
取材協力:河井恵美先生
看護師・助産師の免許取得後、大学病院、市民病院、個人病院等に勤務。さまざまな診療科を経験し、看護師教育や思春期教育にも関わっていました。助産師の仕事が大好きで、25年以上この仕事をしています。青年海外協力隊でコートジボアールとブルキナファソに赴任した後、国際保健を学ぶために兵庫県立大学看護学研究科修士課程に進学・修了。2008年から夫の仕事関係により、シンガポールに住んでいます。2人の子どもを育てつつ、現地の産婦人科に勤務し、日本人の妊産婦さん方のサポートをしています。Web上でエミリオット助産院を開設し、助産師オンラインサービスでさまざまな相談も受けています。
※アンケート概要
実施期間:2018年9月7日~2018年9月12日
調査対象:「ninaru baby」を利用しているママ
有効回答数:842件
収集方法:Webアンケート