妊娠中の注意点や出産後の赤ちゃんのお世話の方法などを学ぶことができる両親学級。
そのメリットがだいたいわかっていても、実際にどこで受けられるのか、どこで受けるのがいいのかについて、よくわからないというママ・パパも多いのではないでしょうか?
そこで今回は、両親学級はどこで受けられるのか、どこで受けるのが正解かについてご紹介。
最近増えてきたオンライン開催のメリット・デメリットもお伝えしますね!
両親学級とは
はじめに、両親学級の概要についてご紹介します。
両親学級の目的とは
両親学級とは、妊娠中の女性とそのパートナーが参加する教育プログラムです。
両親学級は、妊娠中に必ず受けなければいけないものではありません。しかし特に初めての妊娠や出産を控えている方々にとって、両親学級は不安を解消し、自信をつけるための重要なステップとなります。
両親学級は、「初めての妊娠・出産で感じる不安を解消し、親になるための第一歩」とも言えるでしょう。
両親学級で学べる具体的な内容
両親学級では、以下のようなことを学ぶことができます。
● 妊娠中の生活の注意点(食べ物、運動、特に注意すべき病気など)
● 出産時の流れ(病院に行く目安、出産時の呼吸法など)
● 出産後の赤ちゃんのお世話の方法(授乳、おむつ替え、沐浴など)
しかしひとことで両親学級と言っても、その中身は様々。母乳育児やパートナーとのコミュニケーション方法、相談会など、さまざまなカリキュラムが用意されています。
両親学級に参加するとどんな不安が解消できる?
前述の通り、両親学級は様々な内容があるため、一言で「こんな不安が解消できる」と言うことはできません。
しかし両親学級を受けた妊婦さんやプレパパからは、以下のような声があります。
実際に赤ちゃんの人形を使っておむつ替えや沐浴の練習を行うことができたので、不安を解消することができました。(30代 ママ)
両親学級で助産師さんから「大丈夫です」と繰り返し言ってもらえたおかげで、不安な気持ちが和らぎました。(20代 ママ)
産後のことがなかなかイメージできなかったのですが、想像以上に大変であることが理解できて、育休の取得を検討することにしました。(30代 パパ)
知識を得るだけでなく、不安な気持ちを解消してくれるのが、両親教室に参加する大きなメリットと言えるでしょう。
同じ時期に子どもを持つ予定の親たちと交流する機会があると、情報交換や心の支えとなることも多いです。
両親学級はパートナーと一緒に参加した方がいい?
もちろん、可能な限り両親学級は2人で参加した方がいいです!
パートナーと一緒に参加する意義
出産や育児はママ一人で行うものではありません。パートナーとの連携が非常に重要となります。
両親学級は、母親だけでなく父親やパートナーも参加するのがおすすめです。
ただし、母親しか参加できない「母親学級」、父親しか参加できない「父親学級」の場合もあります。参加できる人は誰なのか、主催者に問い合わせてみましょう。
パートナーが一緒に参加できない場合は?
両親学級にどうしてもパートナーが一緒に参加できない場合は、以下のような代替方法を検討してみましょう。
● 別の両親学級に2人で参加できないか
● パートナーだけで参加できる「父親学級」に参加できないか
● オンラインの両親学級に参加できないか
オンラインの両親学級の場合、YouTubeなどでアーカイブが残されている場合も。ぜひ探してみましょう。
両親学級はどこで受けられる?
両親学級は、主催者によって受けられる対象者が異なります。
● 産婦人科:原則としてその産婦人科に通っている方が受けられます
● 自治体:原則としてその自治体にお住まいの方が受けられます
● 企業/NPOなど:受けられる人の制限はない場合が多いです
開催方法は、対面、オンライン、対面とオンラインを同時開催する場合があります。
ただし、すべての産婦人科や自治体が両親学級を開催しているわけではありません。また開催していたとしても、開催日時が限られていたり、抽選で当たらないと受けられなかったりする場合もあります。
受けられるか不安な方は、出産予定の産婦人科やお住まいの自治体に早めに問い合わせてみるといいでしょう。
主催者の違いによる両親学級のメリットデメリットは?
主催者の違いによるメリットとデメリットは、以下のようなものがあります。
産婦人科/自治体主催のメリットとデメリット
◎メリット
● 近くで開催されていることが多い
● 無料開催の場合が多い
● 環境が近いので、参加者同士で知り合いになりやすい
△デメリット
● 開催日が限られていることが多い
● 抽選に落ちて受けられないこともある
企業/NPO主催のメリットとデメリット
◎メリット
● 参加資格が特にない場合が多い
● カリキュラムにそれぞれの特徴がある場合が多い
● オンライン開催が多めで、参加の敷居が低い
△デメリット
● 開催日が限られていることが多い
● 参加費用が必要な場合もある
対面式とオンライン開催の両親学級のメリットデメリットは?
対面式とオンライン開催の両親学級では、それぞれのメリットとデメリットがあります。
対面式のメリットとデメリット
◎メリット
● 気軽に相談しやすい
● 手を添えてもらったりして、スキルが身に付きやすい
● 対面なので、知り合いが増やしやすい
△デメリット
● 開催場所に出向く手間がある
● 体調不良の際に対応しにくい
オンライン開催のメリットとデメリット
◎メリット
● 参加資格が特にない場合が多い
● カリキュラムにそれぞれの特徴がある場合が多い
● オンライン開催が多めで、参加の敷居が低い
△デメリット
● 開催日が限られていることが多い
● 参加費用が必要な場合もある
両親学級の選び方は?
「この両親学級を受けたい!」という希望がない場合は、以下の手順に沿って両親学級を探してみるといいでしょう。
1.まずは産婦人科と自治体が主催する両親学級を探す
産婦人科や自治体主催の両親学級は多くが無料で受けることができるので、まずは産む予定の産婦人科と、お住まいの自治体で両親学級を開催しているかを確認しましょう。
注意点は以下の通りです。
● 参加資格(妊娠週数や、男性は参加できるかなど)は合っているか
● 開催日は受けられる日か
● 抽選/先着などの制限はあるか
2.企業やNPOが主催する両親学級という選択肢も
そもそも産婦人科や自治体で両親学級を開催していない場合、開催していても抽選で受けられない場合、予定が合わない場合も十分にあり得ます。
また、産婦人科や自治体の両親学級だけでは必要な情報を得られないと感じる場合もあるかもしれません。
その場合は、企業やNPOが主催する両親学級を探してみましょう。注意点は以下の通りです。
● カリキュラムが自分たちに合っているか
● 講師はどんな専門家か
● 対面式の場合、開催場所が遠すぎないか
● 費用はどのくらいかかるか(有料か無料か)
両親学級はぜひ複数受けてみて!
1つの両親学級でも十分に情報を得られる場合もあれば、そうでない場合もあります。また講師によって、話す内容や受け取る印象は当然異なることもあります。
時間に余裕があれば、複数の両親学級を受けてみるのがおすすめです。
オンライン、対面式にはそれぞれの良さがあるので、対面式を受けられたとしても、オンラインの別の両親学級も受けてみると、より出産・育児に対する意識が高まるのではないでしょうか。