おしゃぶりはいつまで?やめさせ方は?【小児科医の見解とママたちの体験談】

こんにちは。編集部の石川です。

何かと便利な「おしゃぶり」ですが、一体いつまで使っていいのか、どうやって卒業させたらいいのか、心配になるママもいるのではないでしょうか?

そこで今回は、小児科医の武井先生に、おしゃぶりはいつまで使っていいのか、卒業させるコツについて教えてもらいました。

おしゃぶりはいつまで使っていた?

おしゃぶりを使っていた時期

ninaru babyでママ200人にアンケートをとったところ(※)、生後6ヶ月までにおしゃぶりを卒業しているママが70%を超える結果となりました。

意外と早くおしゃぶりを卒業している赤ちゃんが多いことがわかりますね。

なかなかおしゃぶりを卒業できないと、「癖にならないかな」「早くやめさせたい」と悩むママもいるかもしれません。

そこでここからは、小児科医の武井先生におしゃぶりについて聞いてみました。

おしゃぶりはいつまで使っていいの?

アンケートでは生後6ヶ月くらいでおしゃぶりを卒業しているケースが多くみられました。ですが、それ以降も使っている赤ちゃんもいます。

おしゃぶりはいつまで使っていいのでしょうか?

【編集部 石川】
一般的には2歳頃までに卒業できれば良い、という目安を聞いたことがあります。おしゃぶりはいつ頃卒業した方が良いのでしょうか?

【武井先生】
おしゃぶりは、可能であれば2歳になる前でも早めに卒業した方が良いかと思います。

【編集部 石川】
それはなぜでしょうか?

【武井先生】
おしゃぶりを長期間使っていると、歯並びや噛み合わせに影響が出たり、虫歯が増えたり、ママやパパとのコミュニケーションが減りやすいとも考えられます。

ですので、できればおしゃぶりは早めに卒業した方が良いと思います。

日本小児歯科学会の資料によると、「おしゃぶりは遅くても2歳半までに使用を中止する」ことが推奨(※1)されています。

逆算すると、武井先生がおすすめする2歳前あたりから、おしゃぶりの卒業を検討するのが良さそうですね。

おしゃぶりを卒業させるコツは?

おしゃぶりは早めに卒業させた方がいいとのことですが、一体どのようにやめさせればよいのでしょうか?

【編集部 石川】
おしゃぶりを卒業させるコツはありますか?

【武井先生】
おしゃぶりを卒業できないのは、その子にとって口が安心を感じ取る部分だからです。

おしゃぶりをやめさせるには、手や体を使うおもちゃで遊ぶことで、口以外で安心できる部分を増やしてあげてくださいね。

また、運動量を増やしたり、情緒的に安定させてあげたりすることで、口に神経が集中しないようにしてみてください。

【先輩ママ直伝】
この方法でおしゃぶりを卒業しました!

武井先生に、おしゃぶりを卒業させるコツを教えてもらいましたが、具体的にどのように対処したらいいのか気になるところ。

先輩ママたちに、実際に行ったおしゃぶりを卒業させる方法を教えてもらいました。

徐々に使う頻度を減らす

徐々に使う頻度を減らすことで、おしゃぶりを使わないことに慣れさせるママが多くいました。

赤ちゃんにとって、おしゃぶり以外に安心できる方法が見つかれば、自然とおしゃぶりを卒業できるようですよ。

2歳までには、おしゃぶりを卒業させようと決めていました。1週間ほどかけて徐々におしゃぶりを使う頻度を減らすことで、おしゃぶりがないことに慣らしていきました。
(リックんさん)

徐々に使う頻度を減らして、最後は入眠時のみに使うようにしました。寝かしつけも、手を握ってあげるとウトウトするようになったので、最終的に自然におしゃぶりを使わなくなりました。
(あざらしさん)

入眠時以外はできるだけ使わないようにして、徐々におしゃぶりがない生活に慣れさせました。
(さちさん)

おしゃぶりをやめる日を決める

ママたちのなかには、きっぱりおしゃぶりを卒業する日を決めている人もいました。

ただし、急におしゃぶりがなくなることで赤ちゃんが不安になることもあるので、赤ちゃんの様子にあわせておしゃぶりを卒業させてくださいね。

1歳の誕生日にきっぱりやめました。そうしたら、1週間経たないうちにおしゃぶりがない生活に慣れて、すんなり寝てくれました。
(M♡さん)

1歳半になったときに、「もうバイバイしようね」とおしゃぶりをゴミ箱に捨てました。
(まゆさん)

1歳の誕生日にやめようと決めていたので、思い切っておしゃぶりにハサミで切り込みを入れました。
(こうママさん)

おしゃぶりを卒業させるときの注意点は?

先輩ママたちはこのような方法でおしゃぶりをやめさせていましたが、おしゃぶりをやめさせるときに、何か注意すべきことはあるのでしょうか?

【編集部 石川】
おしゃぶりを卒業させるときに、何か注意することはありますか?

【武井先生】
おしゃぶりをやめられないからとママが怒ってしまうと、情緒的に不安定になり、安心を求めておしゃぶりから離れられなくなることもあります。

無理矢理やめさせてしまうと逆効果になるので、注意してくださいね。

おしゃぶりを卒業できないときは…?

おしゃぶりをやめさせたい、と思っていろいろ試してみても、なかなかおしゃぶりを卒業できない子もいると思います。

無理矢理やめさせるのはNGですが、2歳を過ぎてもおしゃぶりを卒業できない場合、心配になるママもいるのではないでしょうか。

【編集部 石川】
もし2歳を過ぎてもおしゃぶりを卒業できない場合は、どうしたら良いのでしょうか?

【武井先生】
おしゃぶりをなかなか卒業できない子は、「甘えたい」という気持ちを、口で表現しています。

運動面や言語面で明らかな発達の遅れがなければ、おしゃぶりを卒業できなくてもしばらく様子をみて大丈夫ですよ。

おしゃぶりは徐々に卒業しよう

赤ちゃんにとって、おしゃぶりは心を安定させるアイテム。おしゃぶり以外に赤ちゃんが安心できる方法を探しながら、徐々におしゃぶりをやめられるといいですね。

※ アンケート概要
実施期間:2019年2月11日~2月13日
調査対象:新生児〜4歳の子供をもつママ
有効回答数:208件
収集方法:Webアンケート

取材協力:小児科医 武井智昭先生

日本小児科学会専門医 武井 智昭先生
日本小児科学会専門医。2002年、慶応義塾大学医学部卒。神奈川県内の病院・クリニックで小児科医としての経験を積み、現在は神奈川県大和市の高座渋谷つばさクリニックに院長として勤務。内科・小児科・アレルギー科を担当しています。感染症・アレルギー疾患、呼吸器疾患、予防医学などを得意とし、0歳から100歳まで「1世紀を診療する医師」として診療を行っています。

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