【保育園の点数】計算方法は?点数表ってどういう内容?点数を増やすには?

保活をするときによく聞く、保育園入園に必要な「点数」。「どういう基準で点がつくの?」「うちは何点なんだろう」と、わからないことも多いのではないでしょうか。

そこで今回は、保育園入園の選考基準となる点数について、点数表の内容や計算方法を紹介します。なお、この記事では「認可保育園」の選考基準について説明します。「認可外保育園」は、園によって選考基準・方法が異なります。

保育園の入園選考基準とは?点数ってなに?

認可保育園の入園選考は、より保育を必要とする人を優先するために、市区町村が決めた判断基準を元に行われます。

判断基準の1つとなるのが、「点数」です。認可保育園の選考時に使われ、「保育所利用調整指数」などと呼ばれています。

指数(点数)は市区町村によって多少の違いはありますが、主に2種類あります。

● 基本(基準)指数:保護者の就労状況や家庭の状況に合わせた指数
● 調整指数:詳細な家庭の事情や就労の状況から、より保育が必要かどうかを判断するための指数

待機児童が多い地域ではこの指数が重視されますが、同一指数のときは総合的な状況をみて自治体が判断します。指数の設定は自治体により異なり、最高値を20点としている地域もあれば、同じ項目でも100点と設定している地域もあります。

保育園の点数表の内容は?

ここでは、基本(基準)指数と調整指数の主な内容を紹介します。自治体によって違いや独自の項目もあるため、詳細は役所・役場の保育課やサイトなどで確認しましょう。

基本指数の主な内容

「保育を必要とする事由」に対する項目ごとに指数が設定されています。保護者の状況が以下のような場合に、指数(点数)が加算されます。

● 就労(外勤・居宅外での自営・居宅内での自営・内職、及び週の就労日数や時間によって指数が異なる)
● 出産、疾病、障がい
● 介護
● 災害
● 求職
● その他(就学、不在など)

調整指数の主な内容

「保育を必要とする事由」に対して詳細な項目が設けられており、項目ごとに加算数や減算数が設定されています。

加算となる項目

● ひとり親世帯や生活保護世帯
● 父母のどちらかが単身赴任
● 保護者が就労していて認可外保育園に預けている(待機児童)
● 就労実績が1年以上
● 保護者が保育士で保育施設に勤務している
● きょうだいが在園中

減算となる事由

● 申込児を保育できる祖父母(65歳未満の)や親族がいる
●卒園児含む保育料の滞納

保育園の点数の計算方法は?

保育所利用調整指数の計算方法は、以下の通りです。

● 住んでいる地域の指数表を確認する
● 保護者の基本(基準)指数から世帯の基本指数を算出する
● 調整指数の事由に該当する場合は、加算・減算する

ただし、保育所利用調整指数は、就労状況などの書類を元に、最終的には役所が算出します。予想していた指数と、役所が算出した指数にずれが生じることも珍しくありません。

指数表を見て「この状況はうちに当てはまるかな…」と迷ったときは、事前に役所・役場の保育課に確認しておくのがおすすめです。申請書の提出期間は混み合うため、早めに確認しておきましょう。

保育園の点数を増やす方法はあるの?

待機児童問題などを考えると、どうにか点数を加算して、より認可保育園に入りやすい状況にしたいと考えることもあるかもしれません。

「役所に通って顔を覚えてもらうと良い」「保育課の担当者宛に手紙を書くと良い」といった噂もあるようですが、そういった行為が選考判断に影響することは全くありません。

しかし、入園できる可能性を高くするポイントやコツはあります。以下を参考にしてみてくださいね。

希望園の欄は全て埋める

申込書の希望園を記入する欄に「第3希望」「第5希望」などとある場合は、全て埋めるようにしましょう。第一希望の園に入れなくても、他の園に入れる可能性が高くなるからです。

希望する保育園の情報を聞く

「駅から近い」「園庭が広い」といった理由で人気の園は、当然、倍率が高くなります。保育課では、各園の過去の倍率や選考結果などを聞けることもあるので、必要に応じて第一希望の園を変えたり、他の園も候補に入れたりするといいでしょう。

認可外保育施設に預ける

就労を理由に認可外保育施設に預けていた場合は、保育の必要性が高く判断され、調整指数の加点対象となります。そのため、希望の認可保育園に申請する前や申請後の待機中に、認可外保育園や保育ママに預けて指数を増やすことで、入園できる可能性が高くなることもあります。関連記事

保育園の点数だけでなく多くの情報を集めよう

前述の通り、住んでいる市区町村によって保育所利用調整指数の項目や指数(点数)には多少の違いがあります。不明なことがある場合は、保育課に直接足を運んだり電話をしたりして聞いてみましょう。

また、地域の保育園の特徴を知ることも保活には大切です。気になる保育園があったら、実際に見学したり通っているママから情報を聞いたりしておくのもおすすめですよ。

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