妊娠5週目の症状|妊婦さんが胎嚢確認までに気をつけることまとめ

妊娠5週目になると、妊娠検査薬で陽性反応が現れ、病院の検査でも胎嚢を確認してもらえるようになります。妊娠による体調の変化が本格化し、マタニティライフが始まったことを実感する人も多いでしょう。

今回は妊娠5週目の妊婦さんの症状や気をつけること、胎嚢の状態などついてご紹介します。

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妊娠5週目の妊婦さんの症状は?

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妊娠5週目は、最終月経から数えて、次の生理予定日から1週間後にあたります。これまで生理周期が比較的一定だった人は、生理が遅れるので妊娠に気づく時期です。

外見上には大きな変化は現れませんが、赤ちゃんの成長を守るために体内では急激な変化が起こります。

妊娠5週目の妊婦さんには、以下のような妊娠初期症状が現れることが多いです。

ただし、症状が起こる・起こらないには個人差が大きく、全く起こらない人もいます。症状が見られないからといって心配しすぎないでくださいね。

つわり

個人差がありますが、一般的に「つわり」の症状は妊娠5~6週頃から始まるとされています(※1)。医学的に原因がはっきりわかっていないものの、妊娠によるホルモンの影響で引き起こされるといわれています。

つわりは症状にも個人差がありますが、吐き気や嘔吐などが現れる、空腹になると気持ち悪くなる、においに敏感になる、などの症状が代表的です。

また、吐き気や嘔吐、食欲不振などのつわりの症状が起こりはじめるかもしれません。

胸の張り

妊娠すると乳腺や乳管が発達するため、妊娠5週目だけでなく、妊娠期間中は胸の張りや痛みが続くことがあります。

頻尿

妊娠により血液量が増えて体内の水分量が増えることで、尿の量も多くなります。さらにホルモンの影響で妊娠すると頻尿になりやすくなります(※1)。

体のだるさ、眠気

妊娠すると、妊娠を維持するためにプロゲステロンというホルモンの分泌量が増えます(※1)。この影響で、妊娠5週目頃は強い眠気を感じることがあります。

また体がだるくて仕事や家事が大変、少しでも横になりたいなどと感じる妊婦さんも多いです。

便秘、下痢

妊娠するとホルモンの影響で胃腸の働きが鈍くなり、便秘や下痢に悩まされることもあります。

情緒不安定

妊娠初期は、ホルモンバランスの変化により情緒不安定になりやすいです。妊娠5週目頃は、なんだかイライラしたり、涙もろくなったり、いつもの自分と違う感じがすることもあります。

妊娠5週目のお腹の中の赤ちゃんの状態は?

妊娠5週目 胎児

赤ちゃんの大きさ

妊娠5週目の赤ちゃんの大きさは約2mmほどで、たらこ1粒くらいの大きさです。赤ちゃんはまだ「胎芽」と呼ばれる状態です。

胎嚢の状態

病院のエコー検査では赤ちゃんを包む袋である「胎嚢」が確認できます。妊娠5週目では胎嚢は1cm程度で、エコー検査では小さな黒い点として写ります(※2)。

ただし排卵日によっては妊娠週数がずれることがあるので、妊娠5週目で胎嚢が確認できないこともあります。

胎嚢がはっきり見えない場合は、数日~1週間後に再度診察を受けるように指示されることが一般的です。

赤ちゃんの発達

赤ちゃんの心臓はまだ完成したわけではありませんが、もう拍動し始めています。早い人で妊娠5週目の前半から心拍を確認できますよ。

体内では、赤ちゃんの心臓や呼吸器、消化器などのさまざまな器官、手足の元となる部分が急ピッチで作られ始めています。

妊娠5週目に気をつけることは?

妊娠5週目の妊婦さんが注意したいのは以下の3つです。

生活習慣の見直し

妊娠したら、お腹の赤ちゃんと母体に影響を及ぼすおそれのある生活習慣を見直す必要があります。

妊娠5週目は、心臓や中枢神経、手足など赤ちゃんの重要な器官が作られ始める時期であると同時に、さまざまな影響を最も受けやすい時期です。

妊娠5週目からは、以下のことを控えるようにしましょう。

● タバコ
● 飲酒
● 生ものを食べる
● カフェインの摂取
● 激しい運動
● 自己判断による薬、サプリメントの服用

妊娠前から服用している薬やサプリメントがあったり、薬を飲みたいほど不調があったりする場合は、医師や薬剤師に必ず確認をしてください。妊娠中でも服用できる薬を処方してもらえることがあります。

無理をしない

妊娠5週目は、体内でホルモンバランスが急激に変化しており、体調が不安定な時期です。つわり症状でつらかったり、体調が優れなかったりするときは、無理をせずゆっくり休みましょう。

妊娠初期の心身の変化は、自分でコントロールすることが難しいものです。一人で無理をせず、できるだけ周りの人を頼るように心がけてくださいね。

出血・腹痛がひどい場合は病院へ

妊娠5週目に少量の出血や軽い腹痛を感じて、不安に思うことがあるかもしれません。

このような場合、すぐに救急外来や産婦人科を受診する必要はなく、翌日あるいは予定された健診の受診で充分と考えられています(※3)。

ただし、生理のときよりも出血量が多い場合や、腹痛がひどい場合にはトラブルの可能性があるので、夜間や時間外であっても産婦人科や救急外来を受診しましょう。

妊娠5週目にしておくことは?

妊娠5週目の妊婦さんがやっておくといいことは以下の3つです。

産婦人科を早めに受診する

妊娠5週目に入れば一般的な妊娠検査薬で妊娠判定ができます。

しかし妊娠検査薬は、子宮外妊娠(異所性妊娠)や不妊治療によるhCG製剤の投与など、正常な妊娠ではなくても陽性反応が出ることがあります。

子宮外妊娠(異所性妊娠)の場合、早期発見して治療をしないと、急激な下腹部痛や大量出血などが起こり命の危険もあります(※1)。

妊娠しているか、正常な妊娠か、などを調べるために、妊娠検査薬で陽性反応が出たらできるだけ早めに産婦人科を受診しましょう。

葉酸を摂取する

赤ちゃんの腰や脳に腫瘤ができたり、脳の発育ができない無脳症になったりする神経管閉鎖障害は、葉酸を摂ることでリスク低減が期待できます。

厚生労働省は、妊娠1ヶ月以上前から妊娠3ヶ月までの間、葉酸をはじめとしたその他のビタミンなどを多く含む栄養バランスのとれた食事を摂る必要があるとしています(※4)。

また、食事に加えて、サプリメントなどで1日400μg摂ることも推奨されているため、品質の良いものを選んで飲んでおきたいですね(※5)。

妊娠アプリをダウンロードする

妊娠5週目に入ったら、妊娠アプリをダウンロードして、妊娠中の体の変化や生活で気をつけること、赤ちゃんの成長などを確認しましょう。

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妊娠5週目はしっかり準備しましょう!

妊娠が確定すると、分娩施設の検討や母子手帳の受け取りなど、やるべきことが次々と出てきます。また、日々の生活や食事に気をつけたりする必要もあります。

妊娠5週目は、生活習慣の見直しや妊娠生活の基本の確認など、これから出産に向けてスムーズに過ごせるようにしっかり準備をしてくださいね。

監修医師:産婦人科医 藤東 淳也

産婦人科医 藤東淳也先生
日本産科婦人科学会専門医、婦人科腫瘍専門医、細胞診専門医、がん治療認定医、日本がん治療認定医機構暫定教育医、日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医、日本内視鏡外科学会技術認定医で、現在は藤東クリニック院長。専門知識を活かして女性の快適ライフをサポートします。


※1 株式会社メディックメディア『病気がみえるvol.10 産科 第4版』p.43,p.45,p.86, pp.94-97
※2 メジカルビュー社『プリンシプル 産科婦人科学2 産科編』p.217
※3 日本産科婦人科学会「流産・切迫早産」
※4 厚生労働省「神経管閉鎖障害の発症リスク低減のための妊娠可能な年齢の女性等に対する葉酸の摂取に係る適切な情報提供の推進について」
※5 こども家庭庁「妊娠前からはじめる妊産婦のための食生活指針~妊娠前から、健康なからだづくりを~」

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