植物WEBメディア『HORTI』を事業譲渡しました。

2018.02.20

牧野 哲也
代表取締役社長

植物・ガーデニングメディアのHORTIを立ち上げて、約3年。
植物コミュニティアプリを運営する株式会社GreenSnapと事業譲渡契約に合意しました。

背景を社内外に共有するために、書き残しておこうと思います。

理由は「譲渡した方が、ユーザーのためになる」というシンプルなものです。

(なお、GreenSnapはDIYショップ「DIYファクトリー」を運営する株式会社大都の子会社なので、大都さんに譲渡した、という文脈で話をさせていただきます)

※本リリースの詳細は、プレスリリースをご確認ください。

ユーザーのために、HORTIを譲渡する

大都さんが運営する方が、ユーザーへの提供価値を高めていける、というのが、大きな理由です。

実は、他の事業への投資を強めているため、ほとんどリソースを投入できず、中途半端な状態になっていました。
HORTI単体で利益は出ていましたが、ユーザーに申し訳ないなぁと思い、喉に魚の骨が引っかかったような気持ちでいました。

今のまま運営していくことにデメリットはあまりなく、むしろ、売上がなくなるので、正直、収益的には痛手です。
しかし、現状、短期的な資金ニーズもありません。

選択と集中ができる、というメリットはありますが、エバセン事情で「譲渡したい」という理由はないので、事業売却先を自分から探したことは一度もありません。

事業を譲渡する以上、ちゃんと算盤を弾いていますが、やはり「ユーザーのためになるから」というのが大きな理由です。

 

なぜ、大都さんなのか?

ありがたいことに、「HORTIを譲ってほしい」という要望を何社からもいただきました。
でも、「この子を幸せにしてください」という気持ちになれたのは、大都さんだけでした。

そう思えた理由は主に3つあります。

1. HORTIが必要だというストーリーがある

大都さんは植物コミュニティアプリのGreenSnapを運営しており、ガーデニングはDIYと密接に関係しているため、HORTIとの事業シナジーが明確にあります。
HORTIはガーデニング業界で最大級のWEBメディアなので、SNSやECを加速させることができる可能性があります。

2. ユーザーや業界への想いがある

大都さんは「DIY LIFESTYLE COMPANY」を掲げ、DIY業界を牽引する会社です。
ユーザーのために何ができるかを考え、ECやメディア、リアル店舗、教室などを展開していて、ビジョンや想いを事業から感じることができました。

3. 大都はとても素敵な会社

▲山田社長と山内取締役と三人で@大阪

譲渡理由を考えたら、ユーザーのためにサービスをよりよくしてくれる会社にお譲りするというのが筋です。
大都さんは本当に素敵な会社で、事業からはもちろん、山田社長や山内取締役、西田取締役の人柄からもにじみ出ていました。

エバセンから誰も移籍しない形での事業譲渡ですが、譲渡したら終わりというのは寂しい。
大切に育ててきた我が子がもっとユーザーに価値を提供できるように、できるかぎり尽力していきたいと思っています。

そして、大都さんと一緒に、もっと素敵な社会をつくれるように、がんばっていきます。