エバーセンスはどこを目指しているのか。

2024.06.27

牧野 哲也
代表取締役社長

エバーセンスを創業して12年、大きく変わらないといけない、変わっていきたい、というフェーズに来ました。
出生数が右肩下がりで、アプリ市場も飽和し、ユーザーとクライアントへの価値提供の広さと深さが踊り場にきていることがきっかけです。
今まで積み上げてきたことも大事にしながら、社会に対して新しい価値提供をし、エバーセンスが存在している意義を再定義していきたいと思っています。

このブログでは、エバーセンスはどこを目指すのか、なぜどういう風に組織体制を変えるのか、という話をしていきます。

エバーセンスは、どこを、何を目指しているのか。

「家族を幸せにすることで、笑顔溢れる社会をつくる」
このビジョンに、変わりはありません。
ただ、「家族」の定義が狭いのではないか、とずっと心に引っかかりがありました。

選択肢のある社会にしたい、自分が選んだ道を正解にしていけるような多様性のある社会にしたい。
そう思っているのに、「家族=子供がいる」という前提にしてしまっている違和感。
どちらが正解という話ではなく、エバーセンスがどうありたいか、という話です。

「家族の定義は、広いよね」という話はしてきたけど、今まで明確にしてこず、今までの延長上で「エバーセンスは子育て家族向け事業をしている」という認識が当たり前のように根付いていると思います。

エバーセンスの「私たちについて」でも、このようにメッセージをしています。
「今は、妊活中の女性、妊婦さん、ママ、パパを中心にサービスを展開していますが、まだまだ社会課題は多くあり、必要とされるサービスはたくさんあります。
結婚してもしなくても、子供がいてもいなくても、血がつながっていてもいなくても、「家族」と呼べる存在がいて、そんな家族を幸せにできるようなサービスを作っていきたい。
ユーザーに寄り添うプロダクトを作り、磨いていくことで、より多くの家族が幸せを感じてくれるといいなぁと思っています。」

エバーセンスを創業して12年が経ち、私達のできることも拡がってきました。

僕らは、多様性のある社会をつくっていきたい。
「人の幸せはこうだ」と決めつけるのではなく、個人の自由と意思を尊重する、そんな社会をつくっていきたい。
だから、エバーセンスにとっての「家族」の定義は、一人暮らしをしている人、子供がいる人、夫婦ふたり暮らしのシニアなど、すべてを含んでいます。

エバーセンスは、子育て領域の事業「を」しているではなく、子育て領域の事業「も」している、という認識に変え、抽象度を上げて社会課題を解決し、「家族を幸せにすることで、笑顔溢れる社会をつくる」というビジョンを実現させていきたい、と思っています。

なぜ組織体制を変えるのか

そして、目指している道をしっかりと歩んでいくために、この7月から組織体制を大きく変えていきます。

エバーセンスは、ボトムアップでのwillを重視しています。もちろん、トップダウンもありますが、基本的にはボトムアップで「何がしたいか。どうしていきたいか」というのを企画・実行してもらってきました。
この数年、コツコツとした現場目線での改善はできていて素晴らしいのですが、一方で、経営陣としての高い目線、大きなチャレンジの提案はなかなか出てきませんでした。
これは牧野自身の責任が大きく、みんなの無意識的に、どうしてもその部分は牧野頼みになってしまっていたと思います。

より遠くへ、より早く、しっかりと歩んでいくために、この課題を解決していきたい。
エバーセンスは、大きな経営方針や資本業務提携以外は、ボトムアップの会社でありたいと思っています。
それは、みんなの成長と、ご機嫌に仕事をしていくことにもつながっていると思っています。

この1年、高い目線での提案や大きなチャレンジの提案をし、自らも手を動かし、チームを巻き込み、実行してきてくれた三木(COO)と竹尾(CTO)に役員になってもらい、役員会体制に変更していきます。
成長戦略も変えていますし、細かいことも色々変えていきますが、よりチャレンジし、結果が出ようが出まいがそれを称賛し、高く評価していける会社に変わっていきたい、と思っています。
こうあり続けたいとずっと思っていたのに、いつの間にか、安定した会社になってしまっていたことを反省しています。
僕自身にも原因があるので、変わっていかないといけないと思っています。

エバーセンスでは、失敗しても、何も責められることはありません。ナイスチャレンジで、学びにして次がんばろう、となるだけです。これは昔も今も変わっていません。

それぞれの役割に応じて、やりたいことやチャレンジの内容は変わってくると思いますが、みんなそれぞれ、ユーザーやクライアントのために、最大限どうしたらいいかというのを考え、実行していってもらいたいなぁと思っています。

会社が変わるフェーズは、不安と痛みを伴うと思います。
今まで快適だったコンフォートゾーンから抜け出さないといけなくなります。
「大変だけど、やりがいと働きがいを持って成長し、仕事って楽しいな」と、みんなが思えるようにしていきたい。