プロダクトと個人の成長を最大化する組織へ。

2018.10.15

牧野 哲也
代表取締役社長

久しぶりのブログでなんだかドキドキします。
今回は社内のメンバーと、エバセンの求人に応募してくれる方に向けて書きます。

エバーセンスは第6期の終盤にさしかかっていますが、正直に、いま経営者として壁にぶつかり、自分自身が変わろうとしています。
壁とは、「プロダクトと個人の成長を最大化できていない」ことです。

 

なぜ最大化できていなかったか?

「家族を幸せにすることで、笑顔溢れる社会を創る」
「エバーセンスのみんなが、ご機嫌に活き活きと、人生を楽しむ」
この志は変わっていません。

では、その意味において、本当に大事にするべきことは何か?

「より多くのユーザー・クライアントに、より大きな価値を提供する。」

シンプルに、このことが一番大事であり、徹底的にこれを追求できる組織を目指したいと思ってきました。

「いい仲間と、いい仕事をしよう」と、よくいいますが、そのメッセージもこれを目指してのことでした。

ただ、この1年くらい、僕自身が「いい仕事」よりも、「いい仲間」の方に意識が向き、打ち手もそれに関連したことが多かった。
自分の中でかけていた時間も、事業:組織=2:8くらいだったと思います。

また、無意識的に「仲が良い」のがいいなというのがあったと思います。
でも、「いい仲間」とは、「仲が良い」ことと同義ではありません。
もちろん仲が良いのはいいことだし、大切にしていきたいエバーセンスらしさであると思います。
ただ、一番大事なことは、プロダクトの価値を高め、ユーザーに届け、クライアント満足度を最大化すること。
ときには、意見のぶつけ合いが激しくなってでも。

「ご機嫌にいこう」という口癖も同じ。
「居心地がいい」とか「プレッシャーがない」とかで実現できることではなく、「より多くのユーザー・クライアントに、より大きな価値を提供する」こと、つまり、仕事を通じて得られるものだと考えています。

ユーザー・クライアントに価値を提供し、喜んでもらい、「あぁこの仕事やって、よかった」と、仕事のやりがいを感じる。
もっと価値を高めるために、自分自身が成長して、いい仕事をする。
その循環を作っていきたいなぁと思っています。

そのために、組織体制や会議体、制度など、会社の仕組みを変えていきます。

 

何を変えるのか?

特に、一番大きく変えるのが、牧野自身のプロダクトへの関わり方と、役割と責任の明確化・権限移譲です。

・社長がプロダクトの意思決定に関わらない。指示を出さない。
社長が指示を出すと、責任の所在が曖昧になり、責任者が責任者でなくなってしまう。
思考も深まっていかず、「社長に聞けばいいかな」と思ってしまい、個人の成長を阻害してしまう。

最も変わらなければいけないのは、僕自身だと認識しています。
そして、社長にしかできないことに集中する。
エバーセンスの未来を作るために、時間を使う。

・役割と責任を明確にし、権限を移譲する。
エバーセンスは役員が僕ひとりだけで、管理職(マネージャー)が8人、という体制です。
一見すると誰に何の役割と責任があるかわかりやすそうだけど、職務権限規定もなく、マネージャー会が意思決定機関なのかどうかもあやふや。

10〜20人の頃と同じ組織で、50人を迎えてしまい、いろいろ曖昧なまま進めてきた僕の責任です。
マネージャー自身も、ふわっと役割はわかっていても、明確な線は見えてなかったと思います。

役割と責任を明確にしないと、思考も浅くなり、意思決定に対しての責任感も弱くなり、個人の成長を阻害してしまいます。
また、これに伴って権限も移譲し、責任を重くしていきたいと思っています。

 

事業に集中し、仕事の喜びを

この数ヶ月、僕はプロダクトから距離を取り、責任者に任せているので、すでに「牧野さんは変わった」と感じているメンバーもいると思います。
一緒に仕事をしなくなって、正直すごくさみしいなぁと思うけど、ようやく経営者としてすべきことに集中している、という実感はあります。
ものづくりは好きだけど、我慢。

プロダクトドリブンで、個人が成長し、仕事のやりがいを感じられる組織を目指して。

いい仲間と、いい仕事をしよう。
いい仕事をして、日々、ご機嫌にいこう。