ポプラ社とのJVで、株式会社DanRanを設立しました。

2022.04.25

牧野 哲也
代表取締役社長

2022年4月4日、株式会社ポプラ社とのジョイントベンチャー(JV)で、株式会社DanRanを設立しました。

株式会社DanRan設立のご案内

昨年、子供向けオンライン診療や往診事業を展開する「キッズドクター」をスピンオフする形で、三井物産とJVで株式会社ノーススターを設立したのに続き、2社目になります。

ヘルスケア関連事業を展開する株式会社ノーススターを設立

なぜ、ポプラ社と組んだのか?

実は、エバーセンスの創業事業は、電子絵本アプリのPIBO(ピーボ)です。
ポータブルな絵本で、親子で楽しめる時間を増やしたい、という想いを持っていましたが、思っていた以上に事業難易度が高く、スケールさせていくことへの困難さを感じたため、投資を抑える決断をしました。

事業難易度は、「子供向け市場においては、IPが強い」という点に関連しています。
アンパンマンやポケモン、クレヨンしんちゃんが人気、と言えば伝わるでしょうか。

今でも子供向けアプリの上位は、そういったIPを活用したアプリが多く占めています。
IPのありなしで、スタート地点から大きく違うなぁと感じ、
①IPを借りるのか
②IPを創るのか
③IPなしで走るのか
④ピボットするのか
という選択肢のなかで、当時は④を選びました。

今でもPIBOは事業として成立していますし、多くの子供達に楽しんでもらっていますが、エバーセンスとしては妊活・妊娠・出産・育児市場に注力しています。

こういった状況のなかでも、「知育市場や教育市場で挑戦したい」という想いを抱き続けていました。

ポプラ社は、「かいけつゾロリ」や「おしりたんてい」など、多くの強いIPを生み、大きく育てて愛され続けている、児童書に強みを持つ出版社です。
僕たちはIPを持っていませんし、IPを創ることもできませんが、ITプロダクトにおけるUXに強みを持っています。
お互いの強みを掛け合わせることで、よりよいプロダクトをつくり、多くの子供達、家族を幸せにしていきたいと思っています。

エバーセンスとして、なにを目指しているのか?

エバーセンスは、ユーザーのために、社会のために、役に立つことに集中しています。
どうすれば、この課題を解決できるんだろう、もっと喜んでもらえるんだろう、とばかり考えています。
もちろん、課題解決への投資をし続けていくために、売上・利益は前提ですが、目的ではありません。

「家族を幸せにすることで、笑顔溢れる社会をつくる。」

このビジョンに向かって、最速かつ実現可能性が高くなるのであれば、思想が同じパートナーと一緒に肩を組みながら、汗水たらして泥水すすりながら走りまくっていきたい。

そういう想いを、ポプラ社のみなさんと一緒に持てたのは、本当に嬉しいことです。

実はこの文章、1年前に書いたブログとほぼ同じです。
決して筆不精とか怠慢ではありません。笑
この考えは根本にあるものであり、一ミリも変わっていないなぁと、再認識できました。

これからも、ユーザーと社会の役に立つことに集中していく

これで、「僕らだけでは、限界がある」と思って、パートナーと組んだのは3回目です。
「HORTI」という植物・ガーデニングのWEBメディアを事業譲渡した、「Green Snap」が1回目。

「キッズドクター」をスピンオフして作った「ノーススター」が2回目。

GreenSnapも、キッズドクターも著しく成長しており、狙っていた通り、いいパートナーと組むことで、プロダクトの提供価値を高めることができています。
いえ、狙っていた通りではなく、狙っていた以上に、プロダクトの提供価値が高まり、拡がっています。

「JVって、うまくいきにくいんじゃないの?」と、周りからよく聞かれますが、一度もそう思ったことはありません。
目指すビジョン・思想が同じで、お互いを尊重することができれば、ユーザーや社会にとって必要なものをつくることに集中し、ご機嫌に事業を加速させることができると思っています。

これからも、いい仲間といい仕事をする、という組織ビジョンをもって、家族を幸せにするプロダクト作りを楽しんでいきます。