妊娠6週目に入ると、胎嚢がはじめて確認できた!という妊婦さんも多いのではないでしょうか。診察のときに胎嚢の大きさを聞いて、どれくらいが平均なんだろうと気になっているかもしれませんね。
そこで今回は、妊娠6週目の妊婦さんと赤ちゃんの状態や胎嚢の大きさの目安についてご説明します。
妊娠6週目ってどんな状態なの?
妊娠6週目は妊娠初期症状が起こり始める人が多い時期になります。つわりや眠気、胸の張りなどの妊娠特有の症状が現れてくるかもしれません。
お腹のなかの赤ちゃんは、耳や目、鼻、口といった顔のパーツの元となる部分がつくられていて、ヒレのような形の小さな手足もできてきます。
エコー検査をすると、妊娠6週目までには胎嚢が確認できるようになります。胎嚢のなかには、「エンジェルリング」や「ホワイトリング」と呼ばれているかわいい白い輪っかが見られますよ。
妊娠6週目の胎嚢の大きさの目安は?小さくても大丈夫?
妊娠6週目の胎嚢は1日1mmほど大きくなっていて、目安としては14〜29mm前後となります(※1)。
ただし、この頃の妊娠週数は最終生理日から推測したものなので、実際とズレている可能性があります。
また、胎嚢の大きさはエコーの当て方によって、誤差がでることも多いです。
産婦人科で特に指摘がなければ、目安より胎嚢が大きい・小さいことを不安に思う必要はありませんよ。
胎嚢の大きさはいつまで測定するの?
胎嚢は妊娠週数が進むにつれて大きくなっていきますが、妊娠8〜9週になってくるとばらつきが出てきます(※2)。
心拍が確認できる妊娠7週目頃を過ぎると、胎嚢だけを測定することは少なくなってきます。
その後は赤ちゃん自身の大きさを測定するようになって、エコー検査が毎回楽しみになってきますよ。
今は胎嚢のみの確認ですが、お腹の中ではものすごいスピードで赤ちゃんは成長しています。
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監修医師:産婦人科医 藤東 淳也
日本産科婦人科学会専門医、婦人科腫瘍専門医、細胞診専門医、がん治療認定医、日本がん治療認定医機構暫定教育医、日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医、日本内視鏡外科学会技術認定医で、現在は藤東クリニック院長。専門知識を活かして女性の快適ライフをサポートします。
※1 永井 進「胎嚢計測による妊娠週数推定に関数研究」
※2 坂元正一 他「胎児発育度の判定と分娩誘導時期に関する研究」