ワクワクを捨ててマシーンになっていた私がエバーセンスに入った理由

2020.09.14

島影 綾乃
メディアプロデューサー

はじめまして。メディアプロデューサー(MP)として入社しました、島影綾乃です。みんなからは、あやのんと呼ばれています。

エバーセンスとのご縁は、産休育休を取得する社員(真辺)の代わりに派遣社員としてコーポレート部に入社したことに始まります。

今回は、そんな私がなぜMPとして入社することになったのかについて書きたいと思います。

無印で家具を売っていた7年間

大学生時代のアルバイトから始めた無印良品での家具や生活雑貨の接客販売職を、大学卒業後も続けていました。

在庫管理や売り場作りやオーダー家具の受発注や発送業務が主な業務で、商品ごとの知識や接客に使う定型文は自然と口から出るほどに経験をつみました。

新居や引越し先の間取り図を広げて相談に来てくださる方が多く、新しい生活を想像するお客様の家中のカーテンのサイズや色、家具の相談にのる接客時間は、たいへん楽しい時間だったことを覚えています。

ある日、ワクワクが足りなくなった

↑飲食店で働いていた頃。ダブルワークのスタッフが多くいるお店でした。

接客販売の仕事が好きなことは変わらなかったのですが、ある日感じた「物足りなさ」を埋めるために、仕事は続けつつ、学校に通ったり、インターンやボランティアなどを始めることに。

・編集社の雑貨部門での卸、販売、展示の企画
・音楽ライブイベントのスタッフ
・音楽とフードイベントの自主企画
・フードコーディネーターの資格取得
・エスニック料理店での調理、接客
・フリーペーパーの発行

雑貨?音楽?食べ物?バラバラです。
手あたりしだいに「これだ」と思うことを始めてみたり、人に会いに行ったり、とにかくひたすら動いていたような気がします。

・モノの作り手のことを知りたい
・モノが届く瞬間、受け取った人の反応を見たい
・自分で作ったモノを人に届けたい
・自分で作ったモノがどんな風に受け取られるかを見たい

モノを作る人、提供する人、受け取る人、全部やってみたかった。
それにまつわる景色をいろいろな視点で見たかった。
そして自分のモノの見方や、感覚が変化していくことに興味がありました。

接客販売だけでは得られない部分を探しながら、ワクワクする人や場所に触れたり、行動することで視点を変え、自分の心が動くことを楽しむ日々でした。

ワクワクを捨ててマシーンになってみた

自分のワクワクセンサーにしたがって生きてきた私が、そのスイッチをOFFにしたのが結婚前後。

結婚するなら、家庭をもつなら、自分の好き勝手は抑えるべき、という自分で勝手に思い込んだ「べき論」によって凝り固まっていました。

(ちなみに夫は、好きなことをしたらいい、毎日気分よく元気に過ごせることが大切だよ、と言ってくれていました)

家庭のことにいちばんにエネルギーを使いたいと考え、通いやすさ、ある程度の収入、きっちりと区切られた定時と仕事内容のみを軸に選んだのは、電子機器を扱う会社での受発注事務職でした。

結果。
私はその仕事と生活のバランスを楽しむことができませんでした。
会社の方々には恵まれ、ここでの経験もとても貴重だったと感じています。

でも、決められた業務のみをスムーズにこなすことを中心に考える毎日の中にワクワクを探してしまい、見つからないことに落ち込みました。(OFFにしたつもりのセンサーは作動していました)

そしてこれまでのように、仕事で埋まらない気持ちを、感じるがままにあちこち飛び回ることで補填もできない。(これも、勝手に決めたべき論ですが)

満たされない気持ちのまま、べき論との葛藤で、がんじがらめでした。

自分や家族の暮らしをより好くするために選んだ仕事だったはずなのに…。

「経験者のみ募集」に未経験者の私が応募

さて、どうしよう?と思いながら過ごしていた中で見つけた、ある会社の労務・総務部門の求人。

社名の記載なし。
会社情報の欄には、「勤務時間と日数は調整可・パパママ社員活躍中!経験者のみ募集」
労務は経験してない。でも何だかここが気になる。

1度目に押した応募ボタンは「経験者のみ」という理由で断わられました。異議なし。

しかし「何だか気になる気持ち」は消えず、数日後、強めに2度目の応募ボタンを押しました。すると、私の1度目の応募を覚えていた派遣担当者さんが交渉してくれ、未経験者の応募を受け入れて、面談を設定してくださることに。

営業部長の新井と、産育休に入るコーポレート部の真辺との面談では、会社の作っているサービス、社員がどんな働き方をしているかなどを聞き、そして面談後にはメンバーの入社ブログをたくさん読みました。

コーポレートという、一見モノづくりには直接関わらない部署。

でも、魅力的なモノを作っている人たちがごきげんでいられる環境を整える仕事って、私もそのモノづくりに関わるということじゃない?
ちょっとこじつけ感がありますが、それが私がここで働きたいと感じた理由です。

そしてその気持ちが通じたのか?派遣社員としてコーポレート部に入社することに決まりました。

コーポレートとして働く中で変化した気持ち

↑育休中の真辺が連れてきてくれた次男の蒼くんをみんなで代わる代わる抱っこしました

その中でエバセンの新規事業をうみだす社内イベント「えっさい」の運営委員をした時、日々の仕事プラスアルファで新規事業のことに取り組み、いきいきとミーティングを重ねるメンバーの姿勢、熱量を間近で見ました。

この経験は、自身のコーポレートの業務により心をこめて取り組むきっかけになり、また、「私も、ここでモノづくりをしてみたい」そんな気持ちを起こさせました。

その気持ちはしばらく言い出せずにいましたが、産育休に入る前に真辺が残していった言葉「やりたいと思ったら何でもやってみて、とにかくここにいることを楽しんでね!」に背中を押され、人事の前澤に相談。

ボランティアでもいいからモノづくりに関わりたいと申し出、派遣の仕事が終わった後に編集のお手伝いをさせていただくことに。

妊娠・出産・育児をするママやパパのためのフリーペーパーninaruマガジンの制作や、育児マンガ・エッセイが読めるninaruポッケ内のコンテンツ作りを経験しました。

編集者として私の名前が記載されたninaruマガジンを見つけた友人に連絡をもらった時は、何とも言えぬうれしさがこみ上げ、自分の関わったモノが身近な人の手にわたるうれしさ、やりがいを思い出しました。

メディアプロデューサーとして入社して気づいたこと

真辺が産育休から戻るのを期に、卒業。
リフレッシュしに旅行をする予定でしたが、コロナで遠出は自粛、しばらく実家でゆっくり過ごしました。

その後、MPとして働いてみませんか?とお誘いをいただき、とんとん拍子で入社することに。現在はninaruポッケ内のコンテンツ作り、ninaru babyの記事作りなどに携わっています。

私自身や家族、多くの友人が使うサービスを作る人たちを支える業務を経て、今度は作る人としても関わり始めている今

  モノを作る人、提供する人、受け取る人、全部やってみる
  それにまつわる景色をいろいろな視点で見る
  そして自分のモノの見方や、感覚が変化していく

これを味わうために動いていたころの自分に、また戻っていることに気がつきました。

力不足で基礎的な筋トレを続けるような日々ですが、その筋肉をもとに、のびのび楽しんで仕事をしていきたい。そして、エバセンのサービスをよりよくすること、より多くの方に届けることに貢献したいと思っています。

会社には丁寧に仕事のアドバイスをくれたり、頭が固くなっている時には笑わせてくれるあたたかいメンバーがたくさんいる。家には私の挑戦を応援してくれる家族がいる。今の環境に感謝しています。

あの時、ワクワクセンサーにしたがって2度目の応募ボタンを押してみてよかった。