目からウロコの防災レベセン

2017.08.10

真辺 藍
コーポレート

夏ですね。
早くも秋が待ち遠しい、コーポレートの真辺です。

先日レベセンを実施しました!
何度かブログに登場している、このレベセンという制度。

‟レベルアップするためなら、先生(センセイ)のところに行ったり、来てもらったりしていいよー!”

という制度です。もちろん費用は会社負担。

今回のテーマは防災です。
果たしてどんな内容だったのか、少しお伝えしたいと思います。

なぜ防災?

最初に。レベセンのテーマは仕事に結びつけられれば、なんでもOKです。ただし、参加者が何かしらレベルアップすることが大事。

今回の目的は、みんなの防災意識に対するレベルアップをはかること。
一見仕事と関係なさそうですが、これはコーポレートとして、メンバーが「ご機嫌に活き活きと人生を楽しむ」ために必要なレベルアップだと考えました。
不安を取りのぞくことも、ご機嫌をつくる一歩だと思うのです。

いざ勤務中に被災した時、どうしたらみんなを守ることができるのか。
少しでも冷静に落ち着いて行動してもらうためには、何を準備しておいたらいいのか。
そう考えたときに、一人ひとりが災害時にどうすべきかを考えておくことが、一番の防災なのではないかなぁと。

もちろん会社でできる備えはしておくけれども、いざ被災してしまったとき、準備しておけばよかった、と思ってほしくない。何かと後回しにしがちなテーマですが、まずはみんなでいっしょに考える時間をつくろう。

そう思って、今回のレベセンを企画しました。

私自身、子供がいるため夜の開催は難しかったこと&より多くのメンバーが参加できるようにと、実施はランチタイムに。結果、20名のメンバーが参加してくれました。


▲ランチタイムにワイワイ、を想定していましたが、テーマがテーマだけにみんな真剣そのもの。

講師に来ていただいたのは、浅野竜一さん。7月にエバセンに入社した、メディアプロデューサーのさかっちさんのお知り合いです。

浅野さんはあらゆる企業や官公庁にもコンサルティングを行う、危機管理のプロフェッショナル。代々木公園に一泊する、「SHIBUYA CAMP」という新しい形の防災訓練も行っています。

そんな浅野さんのお話は、まさに目からウロコの連続。これまでの防災に対する意識がガラリと変わりました。

レベセンスタート

本題に入る前に、浅野さんはこんな話をしてくれました。

「みなさんは、何があっても大事な人のそばに帰らないといけない。今日は、そのために何ができるかを考える時間にしましょう」

それぞれが大事な人の顔を思い浮かべながら、1時間のレベセンがはじまりました。
あらかじめ参加するメンバーには各色のポストイットを配布し、以下の質問について回答を書いてきてもらいました。

  • いま一番危険だと思うことはなんですか?
  • それについての備えを十分にできていますか?
    YES:どんな準備をしていますか?
    NO:なぜできていないのですか?


▲ポストイットを壁に貼っていきます。ちょっと学校の授業っぽくなりました。

いま一番危険だと思うことはなんですか?

まずはこの質問への回答を見ながら、浅野さんが一つひとつ丁寧に答えていきます。
首都直下型地震、通勤時の被災、被災時のペットのこと、川の氾濫、ミサイルなどなど。
あたり前ですが、一人ひとり危険に思っていることは違うんですよね。でも、どれも決して他人事じゃない。自分一人で想定するより、何倍も多くのリスクについて話を聞くことができたと思います。

「首都直下型地震の最大の特徴。それは、政府が被災者になることです」
こんな浅野さんの一言に、ヒヤッとしたメンバーも多かったのではないでしょうか。
もしもその時が来てしまったら、政府の助けが来るだろうと期待しすぎるのではなく、自分たちでどう生き残れるか、を考えなければなりません。

・発災後72時間はとにかく自助のために使うこと。
・外出先で被災した際は、耐火耐震性の高い建物が多い、都心に向かうこと。
・歩くときはできるだけ大通りを選ぶこと。

あらゆるリスクに対して、浅野さんの話はどれも具体的でわかりやすいものでした。

私自身、はじめて聞く内容ばかり。

漠然と怖がるのではなく、どう行動すればいいのかだけでも知っておく。それだけで、その場の判断が大きく変わるんだろうなと思います。そして、それが自分のいのちを守ることにつながるのかもしれません。

それについての備えを十分にできていますか?

備えられている人はわずか。
ほとんどは、何を備えたらいいかわからない、という声です。
これに対し、浅野さんが常に持ち歩いているという最低限の防災グッズを見せていただきました。


▲最低限の防災グッズは、マスク、笛、アルミブランケット、ライトの4つ。

浅野さんが何度も繰り返しおっしゃっていたのは、「使ったことのないものは持たないこと」

とりあえず防災リュックを購入して、自宅の床下にしまい込んでいた私は、とても反省いたしました…。

また、印象的だったのは、発災したらスマホの電源は切るというお話。
緊急時には通信制限がかかり、スマホがつながりにくくなるため、無駄に充電を使わないようにするのが賢明だそう。そのためにも、発災して1時間後に10分間だけ電源を入れるなど、あらかじめ家族と連絡のルールを決めておくことが大切とのことです。

この、家族と被災時について話し合っておく、というのは意外とみんなできていない‟備え”なのかもしれません。私もその一人だったので、これを機に夫婦できちんと話し合うことができました。

1時間は本当にあっという間。でも、それ以上に得るものの大きいレベセンだったんじゃないかなぁと思います。

早速防災グッズを購入したり、家族でルールを決めたりしたというメンバーの声も!
今回のレベセンで、一人ひとりが行動するきっかけを作れていたとしたら、とても嬉しいです。

だれでも、いつでも、なんどでも!

最後に。レベセンは誰でも活用できる制度です。もちろん入社してすぐでもOK。
話を聞いてみたい人がいたら、とにかく仕事と結びつけて、レベセンをとことん利用してください。
コーポレートとしても、制度はどんどん使ってもらった方が良いのです。使われない制度はないのと同じ。

時間制限はあれど、今回みたいにランチの時間にやるのも、もちろんアリです。ママでも参加しやすく、気軽に話を聞けて、テーマによってはとても相性が良いと思います。

私もまたいろんなテーマで、レベセンを企画していきますよー!どうぞおたのしみに!