子育て無縁の僕が、妊娠&子育てアプリ"ninaru"をつくる理由

2019.04.05

鈴木 満明
デザイナー

こんにちは。久しぶりのブログです。この男(前澤)に若手採用に役立つブログを書けといわれ、1ヶ月ほど「はいはいー」と軽くながしてたのですが、なかなかしつこいやつです。会うたび言ってくるので、根負けしました。諦めて今から書きます。

「採用に効くブログを書け」という命ですが、書いてる内容は、あくまで事実をもとに書いてますのでご安心ください。

新卒はもちろんですが、未婚や子供がいない方でエバーセンス(通称:エバセン)を考えている方にはめちゃくちゃ参考になるブログになっているはずです。間違いありません!たぶん!

また、意外に、書くモチベーションは高いのです。なぜなら子育て未経験の若手も活躍している会社だってことをわかってほしいから!

うちの会社はどうしてもパパママが活躍しやすかったりする印象を受ける人も多いので、そうじゃない部分もあるんやで。というのがわかってもらいたいです。

実際、クレバーでタフな若手(最近ではこの人とか)の活躍がエバセンを支えています。それをちゃんと伝えたいんですよね。

エバセンに入ったきっかけ

僕の自己紹介と入社のきっかけを手短に。34歳、既婚、子なし、犬一匹、UI/UXデザイナー、大阪出身。身体は硬いですが最近ヨガをはじめました。あと、どうやら馬鹿舌らしいです。

エバセンに入ったのは、「100年たっても変わらないモノをつくりたい」と思ったから。

家族の愛は場所も時間も超えると信じています。1,000年前も1,000年後もたぶん基本的には変わらないだろうなと思います。創るには、良いテーマだと思いません?大げさに言うと愛をデザインできると思ってるんです。すみません、ちょっと熱くなりました。

ペルソナから遠い。だから、作れる。


(チュパチャプス食べながら仕事してるデザインチームの女性。左から、ともやすさん、ヤニさん)

エバセンに入った当初、実は デザイナーとしてかなり苦労しました。理由は簡単で、女性にしか訪れない生理や妊娠などのアプリのUXデザインを考えないといけないから。

同じチームにいる女性デザイナーの「妊娠中のママには、この色は、なんか違うんだよなー」とか言いながら自分の中にあるユーザー感覚で作ってく姿に、羨ましさを感じつつも「おー。。。(ユーザ感覚のない僕は)このフィールドはまじで無理かも。。。」と、結構真剣にへこんでいました。実は。

そんなちょっと悶々とした日々の中、重要な気づきがありました。

<その1>ユーザー感覚はざっくりな羅針盤。成功させるには皆の力が必要

1つ目は、役割の話。僕らのサービスに限らず、ユーザーに近い人ほどかわいい!とか「なんかしっくりくる!」など感覚的にサービスを使っています。

僕らみたいなユーザーから遠い人はその感覚がわかりません。だからこそ「なぜかわいいのか?」という無垢な「問い」が生まれます。

その疑問をユーザーに問い続ける役割を担うこと「かわいい」を分解し、コトの輪郭をはっきりさせることができます。

そうやってできたシャープな共通言語は、多様な背景を持ったプロフェッショナルたちを繋ぐことができ、それがプロダクトの成功確度をぐんと上げてくれます。

これ、実はエバセンでは、まだまだプロジェクトによってはできたりできなかったりしています。それは僕らみたいなユーザから遠い人の力不足であり、同時に大きなチャンスだなぁと思います。

図で説明するとこんな感じ↓

<その2>わからない。だから一生成長できる。

「すべてがわかった」って、そもそもめっちゃ傲慢な気がしません?僕も日常よくやってしまいます。

わかった気になってなにかを語ったり。ちょっとの成功体験ですぐわかった気になる傲慢な部分が僕にはあります。

こういうマインドで仕事をしていたら大概うまくいかなくなる。それだけは確実にわかった(笑)。

一方で、女性の生理や妊娠って僕にとっては、どこまで行っても未知。「わかった」なんて口が裂けても言えない。その一見不利な事実が、謙虚さを常に与えてくれます。

これ僕だけの話ではないと思います。「わかった気にならない」マインドが良いものづくりの秘訣だと思います。

ちなみに、日本を代表するデザイナー原研哉さんも、こう言ってます。

何かを分かるということは、何かについて定義できたり記述できたりすることではない。

むしろ知っていたはずのものを未知なるものとして、そのリアリティにおののいてみることが、何かをもう少し深く認識することに繋がる。(by原研哉)

まさに毎日おののいてますよ、僕らエバセンの非ユーザー感覚の人たちは。その毎日のおののきが気づきとなり、新しい学びを持ってくる。なので、成長し続けたいなら、ユーザーから遠いプロダクトに関わることがおすすめなのです。

エバセンのモノづくりが知りたいあなたへ。

最後にちょっとエモい話を。

男女観、家族観、人生観など、今まで見えてなかった多様な価値観がインターネットのおかげで顕在化してきてるなと思います。それ自体は良いことですが、「何が正しくて何が悪いか」「今の自分は何を選ぶべきで、そして何を捨てるべきか」僕はたまにわからなくなります。

また、例えば、今信じてる正義が争いのもとになることだってあるだろうなって思うと何も言えなくなります。ただ、家族や子供へ惜しみない愛情を注ぐことが何よりも大事であるのは、人間が人間である限り変わらない原理原則だなと思います。

ninaruシリーズをはじめエバセンでつくっているものは、その絶対に変わらない価値観である家族や子供への愛が根底にどーーんとあります。

お陰様でninaruシリーズは初産ママの2人に1人が使っている、(いい意味での)おばけアプリに育ちました。また、他社から転職してきたエンジニアが「こんな感謝のレビューだらけのアプリは見たことない」って言うくらい、大事なライフイベントに寄り添うエモいアプリです。

たまに、僕の2人の姉や、もう会うことのない昔の友人もこのアプリ使ってくれてるんだろうなと思うことがあるのですが、このことにとてもやりがいを感じるし、ちょっと大げさですが、なんか救われた気分にもなります。

そんなninaruシリーズ、まだまだ課題だらけで、絶賛成長中です。毎日いっしょにおののいて、成長し続けてみませんか。めっちゃたのしいっすよ。

現在、ものづくり大好きな人(主に新卒、第二新卒)募集中です。

僕のブログを見て、ちょっとでもありかもって思ってくれた人はこの男(前澤)に気軽に連絡してみてください。

ちょっとだけ話長めですが、ふわっとしたあなたの話もたくさん聞いてくれる、頼りになる良いやつです。ご連絡お待ちしております。

おわり。