エバーセンス、オフィス移転するってよ。

2017.05.24

鈴木 満明
デザイナー

みなさんこんにちは。
浪速のぽっちゃりデザイナー改め、人形町のフォレスト・ガンプこと、鈴木です。
去年くらいから意味なく走り続けた結果、なんと18kgほど体重が落ちました。なので最近は無意味に階段を一段飛ばしで登ったり、信号待ちでアキレス腱を伸ばしたりしてます。いやー軽いって良いですね。アメ車から、乗用車になった気分です。(目指せminiクーパー)

すみません、前置きが長くなりました。本題です。
僕の身体のフルリニューアル中(どうでも良い)のこの半年、なんとエバセンもフルリニューアル計画が走っておりました。
何をリニューアルするかって?はい、オフィスです。
しかもレイアウト変更とか、家具買っちゃうよーとか、ちょっと増設しちゃうよーみたいなヤワなリニューアルではないです。

なんと、がっつり「移転」します。
フルリノベーション物件のどーんと広いワンフロアに。実はそのオフィスがもうすぐ(6月)完成するのです。

今回はその完成間近のオフィスのレポートと、この半年、僕たちがどんなことを考え、どういうことを大事にし、また取捨選択してきたかを、語っちゃいます。
ちょっと長くなりますが、「エバセン文化」をなんとなく理解していただけるかと思います。
最後までお付き合いください!

(謎の空間...)

 

事の発端(始まりはいつもこの人)

はい、いつも何か大きなことを言い出すのは、この人です。
創業者で代表の牧野さん。
1月に行われた感動の4周年創業記念パーティー翌日に「移転するぞ」と一言。
もともと、移転計画自体は、うっすらあったのですが、びっくりするくらい前倒しになりました。新しい物好きの僕には嬉しい悲鳴です。
急遽プロジェクトメンバーが組まれ(総務・広報のあすかさんデザインチームのみんな管理部マネージャーのにしむさん)キックオフが行われました。
「オフィスにジャングルジム置いちゃおうよー、滑り台置いちゃおうよー、いやいや砂場でしょ。カフェスペースとかも良いなぁ…」などなど好きなこと言いたい放題のキックオフでした。

 

何のための移転?(僕らは何を大事にしていきたいか)

でも、少し冷静になって、僕らは次のオフィスで一体なにを実現したいのかを真剣に考えました。
出てきたキーワードは、3つ。

  • ご機嫌に生き生きと働けるオフィス
  • エバセンカルチャーの強化
  • より良いものづくりをして、ユーザーをご機嫌にしよう!

1つずつ説明していきます。

ご機嫌に生き生きと働けるオフィス

僕たちの口癖「ご機嫌に働く」って一体どういう状態なのだろう?と思い、下のように要素分解しました。

エバセン的ご機嫌な状態
1 脳には適度な緊張感。心は常にリラックス。
2 関係や情報がフラットで、自然に自分らしくいられる。
3 人間関係が良好な状態に保たれている。(人間関係を自然に意識しない状態)
4 自分の周り(社会、メンバー、家族)の「幸せ」に貢献している実感がある。
5 自分たち自身が成長し続けている(心・技・体)
6 愛のあるユーモアがオフィス全体に溢れている。

エバセンカルチャーの強化

例えば、コーヒー文化です。わざわざ豆から挽いています。
業務時間であってもあえて時間をかけています。そこで自然に生まれるコミニケーションがエバセンにはあり、とても大事にしています。
また、オン・オフの切り替えが早い。必要最低限なミーティングのみなのでモクモクと作業に没頭できる。誕生日は皆で祝う。エンジニアが急に大量の料理を作り始める。チョコ作りはカカオから
などなど、小さなポイントではありますが、こういった枝葉のエピソードの重なりがエバセン文化を作っています。
今まで偶発的にできた文化もあれば、誰かが根付かせた文化など、たくさん良い文化があります。
次のオフォスではこれらを守りつつ、意図を持って最大化したいのです。

より良いものづくりをして、ユーザーをご機嫌にしよう!

僕らは、ユーザーファーストを徹底しています。サービスを使ってくれている人のことを考え抜いて泥臭くやっています。
そこにはちゃんと「ごきげんな循環」があって、ありがたいことに僕たちもその循環から利益をいただいています。
「今よりもっと良いサービスやプロダクトを作ること」それが僕らなりの恩返しであるし、ごきげんなサイクルをより大きく加速させ、多くの人をご機嫌にできるのではないかと考えています。

以上の3つを自然に実現できている空間を目指したいと思っています。

街探し!物件探し!

自分たちが実現したいことが整理できると、オフィスの要件が見えてきました。
例えば場所。ITベンチャーなら、渋谷や六本木、五反田などあるかと思いますが、いずれもエバセンらしくないなと。
結果、僕らが選んだのは浅草橋(再び下町w)
真面目に、コツコツと泥臭くものづくりをしたい。そんな想いから、落ち着いた街でプロダクトと向き合いたいと思いました。

 デザインパートナー探し!(どことコラボレーションする?)

上記のような実現したいことが、めちゃくちゃあって超わがまま状態の僕らのオフィスづくりに、デザインと施工の力を貸してくれるパートナー探しがついに始まりました。

面談だけでも何社にもお会いしました。とにかく、使えるツテは全て使い果たして、多くの優秀なデザイン会社やクリエイターさんに出会えました。本当にありがとうございました。

で!その中から僕らが選んだのが、この方たち。トレイルヘッズさん。
決め手は一瞬でした。彼らの「働くということ」の価値観が、とても自然で気持ちよかったのです。この方達と組んだら、最高のご機嫌なオフィスができるに違いないと確信しました。

引用:http://trailheads.jp/

 

いよいよ内装デザイン(皆がご機嫌に働ける空間を目指して)

ほんと何回も何回も打ち合わせをしました。キッチン周りに関しては火災法や、ビルの設備などを調整し、なるべくエバセン文化を実現できる形を目指しました。

そして、完成した案が下の図面。
オフィスの半分をオープンスペースにし、個室はガラス張りの1つだけ(しかも屋根はネット)。
エバセンのカルチャー同様、壁を極力無くしオープンでフラットさを空間でも体感できるようにしました。
さらにフリースペースのテーマは公園。ほとんどの家具が稼働式なので、LT大会もできるし、たまにみんなで映画も観れる。もちろんモクモク仕事をやってもよし。
エバセンの多様でゆるい部分を、受け止めてくれる大きな器のような空間です。いろんな人がいろんなことをやって良い場所なのです。
一方、執務スペースはキリッとメリハリの空間。緊張感ある空間で、プロダクトと向き合います。

インテリアテーマは、「ほっこりモダン」これをトレイルさんから提案をもらった際には、「まさに!」と思いました。エバセンの二律背反の面「ゆるふわストイック」を、インテリアのテーマにしてくれたと思っています。

 

そして着工。(観に行ってきました)

ここからは、完成間近の現場写真を中心に。


(雰囲気あるビルです。一階はカフェが入るのかな?楽しみ。)


(エバセンヘルメットも準備完了)


(エバセンのコミニケーションハブスポット。ここに行けば美味しいお菓子とコーヒーとママがいる)


(謎の空間に、弊社のデザイナーがいました。ここ説教部屋でないことを願います)


(収納も良い感じ。仕事でミスって落ち込んだらここに逃げよう)


(美しいフローリング)


(現場の方と。すみません、作業止めちゃって。。。)

 

今のオフィスとも、もうすぐお別れ。

もちろん寂しさもあります。本当に良い場所だったからです。
僕よりエバセン歴が長い方はもっと寂しいんだろうなとも思います。
今週は、いよいよ引っ越し準備も大詰め。残りわずかですが、しっかりこの場所に感謝の気持ちを伝え、皆でお別れしようと思います。


(最後の人形町エバセンランチ)

代表の牧野さんやエンジニアのボス、西山さんが言ってました。
「オフィス移転で、メンバーの意識がかなり変わる」と。その理由は合理的に理解できる部分と、不思議な部分があると。
とにかく、事実として1ステージ上に行くのだそうだ。
ハードから変革を起こすことで次のエバセンがどう変わって行くのか、はっきり言って先はわかりません。
でも、いつも通り、僕は良い予感しています。
寂しさもありますが、次はもっと素敵な場所になる。(というか、みんなでする!)
前進あるのみです。

おわり