やり直せる社会にする。

2017.10.05

牧野 哲也
代表取締役社長

エバーセンス代表の牧野です。

すっかりモノづくりばかりしていて、経営者仕事を忘れていました…反省!

考えていることを、ブログで伝えるのは大事。

 

日々ご機嫌でいるために大切にしていることはたくさんあるのですが、その中でも、僕が次の世代に残したい、人生をかけてやりたいことのひとつ。

やり直せる社会にする。

それは、エバーセンスのビジョンにもつながっている。
日々ご機嫌でいるために、欠かせない。

 

なぜ、やり直せる社会なのか

新卒で入社したトヨタ自動車をやめるときに、親も含めて多くの人から反対された。
「やめない方がいい。ぜったい後悔する」
「起業なんてできるの?(『将来起業するからやめる』と言っていた)」
「東大でて新卒でトヨタ入って、いい部署に配属されたのに、もったいない」

もちろん応援してくれる人もいたけど、少数だった。
それがそのときの価値観だし、実際リスクは高いし、僕の人生を考えて、僕のためにアドバイスをくれたと思う。

あまり話したことはないけど、実は僕にとって人生で一番の決断は「トヨタをやめると決めた」ことで、実際に起業すると決めたときよりも、心理的に追い込まれていた。

それは、「レールから外れたら、やり直せないのではないか」というプレッシャー。

でも、よく考えたら、僕は小さい頃からレールを外れていて、運良くなぜか高校からレールに乗れただけ。
自分の人生にレールなんて、もともとなかったんだ、と思ったら、決断できた。

トヨタをやめたことで、僕の目の前からレールはなくなって、自分でレールを敷いていくことになった。
だから、起業したときに、迷いはなかった(起業したあとの苦悩は半端なかったですが…)。

誰かが用意したレールをなくすことで、人はもっと自由に生きられるし、自分らしく生きられると思う。
それはきっと、ご機嫌な日々につながる。

「いい」大学に入って、「いい」会社に入るとしても、それがレールではなく、そうしたいからそうしている、という人で溢れたらいいなぁ。

大きい会社であろうが、ベンチャーであろうが、家業をつごうが、海外を放浪しようが、ご機嫌な日々を送ることができればいい。

そのために、やり直しができる、という安心感や希望があったら、前向きに人生を選択していけるのではないかなぁと思う。

 

やり直せる社会に向けて、なにができるか?

人は誰でも、価値観が変わる。やりたいことが変わる。
ずっと同じであってもいいけど、変わってはいけないのもおかしいし、息苦しい。

色々あるけど、たとえば、
・主婦/主夫になる
・働くことをやめて夢を追う
・高校・大学をやめる

一度これらの選択をすると、「出世の道から外れる」「仕事につきづらい」などと一般的にはいわれる。
それは「本来得られるはずだった経験がないことで、不利になる」という意味では、そうだと思う。
でも、それは努力でカバーできるものだと思う。大変だけど。

今、僕にできることは、「企業としての受け皿」をつくること。

エバーセンスの採用では、大学なんて関係ない。
高校・大学中退であろうが、転職回数が何回であろうが、「今、どういうひとであるか」だけを見ている。
また、エバーセンスでは、一度仕事をやめて主婦になった女性が、何人も活躍してくれている。

肩書や学歴といった表面的なものではなく、「今、どういうひとであるか」。

そして、そんなひとが活躍して、背中で示していけば、考え方を見直そうと思う会社や人が増えてくれるのではないかなぁと思っています。

やり直せる社会の実現に向けて、まだまだ必要なことはたくさんあるけど、自分にできること、エバーセンスにできることを地道にやっていきたい。

 

やり直せる社会

僕自身、何度も失敗をしたし、自分の未熟さを嘆いたことがたくさんある。
でも、そのたびに支えてくれる人がいた。
ラッキーなことに、やり直せる環境があった。

レッテルを貼られたとしても、そんなものにとらわれたくないし、過去は変えられる。
過去に起こった事実は変えられないけど、捉え方を変えれば、いまの意識や行動が変わる。

そうやって、経験を糧に成長していけば、きっとどんなことでも、何歳からでもチャレンジできる。

何度でも失敗しよう、そこから学ぼう、というカルチャーがエバーセンスにはあるが、ずっと大切にしていきたい。

倒れるなら、前へ。

仕事でも、プライベートでも、やり直しができる社会にしていきたいなぁ。