月曜日も、土曜日も、同じ気持ちで。

2017.11.20

牧野 哲也
代表取締役社長

エバーセンスの牧野です。
起業して初めて、2ヶ月連続のブログ。
やった。がんばった、自分。
メンバーが50人近くになったこともあり、今回は、メンバーに向けて、採用の応募者に向けて、そしてこんな人が社会に増えたらいいなぁ、と願いを込めながら、エバーセンスが大切にしていることを書きました。

 

「ご機嫌」の定義

いつでも、どこでも「ご機嫌にいこうよ」と言っているので、「牧野さんにとって、ご機嫌の定義ってなんですか?」とよく聞かれます。

定義は、
「自分が選択した道を、一生懸命生きていること」。

どんな道でも良いし、自分なりの一生懸命で良い。
ただ、人が決めたものを嫌々、適当に過ごすことは、限りある人生がもったいないなぁと思う。

そして、自分なりにご機嫌をはかるモノサシとして、「月曜日も、土曜日も、同じ気持ちでいられているか」というのがある。
「月曜が憂鬱だ…」という人は、日本にどれくらいいるんだろう。
それを月曜当日ではなく、日曜から、もっと早いと金曜や土曜の夜に「あー月曜が近づく…」と憂鬱になるような状態は、なんだか悲しい。

仕事をすること。
恋人に会うこと。
旅行へ行くこと。

すべて同じような気持ち、同じようなテンションで迎えることができたら、きっと人はご機嫌なのではないか、と思っています。

もちろん、その時々で憂鬱な気持ちになることはある。
難しい仕事をしているときは、仕事に行きたくない、かもしれない。
喧嘩をしていたら、恋人に会いたくない、かもしれない。
台風がきていたら、沖縄に行きたくない、かもしれない。

だけど、総じて同じ気持ちで毎日を過ごせたら、きっとご機嫌でいられるんじゃないかなぁ。

 

日々ご機嫌でいるために、エバーセンスが大切にしていること

メンバーがそんなご機嫌な日々を過ごせるようにするために、経営者として大切にしていること。

「いい仲間と、いい仕事をする」。

シンプルですが、これに尽きると思います。

それができる環境を用意することは、経営者としての大切な仕事。
たとえば、評価制度やカルチャー、採用は重要な要素。

一方、ご機嫌を阻害する大きな要因は、「フェアでない」ことだと思っています。
だから、エバーセンスは、徹底的にフェアであることを大切にしています。

たとえば、福利厚生でも、できるだけフェアにしている。いくつかご紹介します。

住宅補助はない

「会社の近くに住んだら、お金がもらえる」とか「30歳まで住宅補助がもらえる」というのは、フェアではないと考えています。
会社の近くに住むことで、より結果を出し、そして給与があがる。
結果が全てで、いいではないかと。

たしかに、「通勤費が浮く」という会社のメリットはある。
でも、住む場所は大切だから、インセンティブをつけることで、個人の判断を迷わせたくないなぁと思っています。
自分がご機嫌でいられるように、住みたい所に住めばいい。

子供手当はない

「子供ができたら、お金がもらえる」のは、フェアではないと考えています。
子供がいることで頑張れて、結果を出したら、給与が上がる。
子供がいることで役割を減らさざるをえないなら、給与は下がる。

フェアであることは、ときに非情だと思う。
「子供ができて家計が大変になるだろうから、給与を上げてあげたい…」という気持ちは、正直ある。
厳しいけど、この点においてフェアでないと、「甘い会社」になってしまうし、歪みが生まれてしまう。

締め会は半期に一度だけ

夜のコミュニケーションを前提にすると、パパやママが不利になる。
もちろん飲みたい人は飲めばいいが、会社としての公式行事は半年に1回の締め会だけ。
あとは、ランチを月1〜2回、会社負担で、部署間をまたいだシャッフルチームで食べています。

フェアであるために、会議なども平日昼間だけに行うようにしています。
17時以降はほとんど会議がない。

飲み物は会社が用意

できるだけ、みんなが好きなものを揃えています。

休暇は平等に

エバーセンスには年2日のファミリー休暇が、有給とは別にあるが、全員に付与しています。
独身の人も、親や恋人と休暇を楽しんでほしいから。
もちろん、慶弔休暇や婚姻・出産に関わる休暇はあるが、基本的には平等です。

給与は成果主義

新卒も中途も、男性も女性も、独身もパパ・ママも、全て評価に関係ありません。
役割と責任で給与を決める。
「働く時間が長い人は、給与を上げてあげたい…」という気持ちは、正直ある。
ただ、時間の長さを評価の指標に入れてしまうことで、歪みが生まれる。

Aさんの1時間とBさんの10時間が同じ価値であるなら、AさんはBさんより時給が10倍高くなる。
エバーセンスはそういう会社でありたいと思っています。

非情だけど、会社にいる時間や仕事をする時間の長さも、その他色々なことも、給与に全く関係ない。
アウトプットだけでフェアに評価することが、長期的かつ平等性のあるご機嫌につながると思っています。

エバーセンスでは、「特定の人が得をする」という設計を、基本的にしていません。
特別扱いすることは、フェアではないと思うから。

会社の近くに住んでもいいし、住まなくてもいい。
結婚してもいいし、しなくてもいい。
子供を作っていいし、作らなくてもいい。

会社としてこうしてほしい、というのはない。
でも、個人の選択肢を阻害することは絶対にしない。
誰でも色々な選択肢を取りやすいように環境を整えているつもりだし、今後もより整えていきたい。

 

日々ご機嫌でいるために、牧野個人として大切にしていること。

牧野個人としては、「フラットである」ということを、とても大切にしています。

誰に対しても、媚びず、驕らず。
社外でも、社内でも。
マネージャーでも、メンバーでも、新卒でも、創業メンバーでも。
僕も人間なので、メンバー全員と価値観がすべて一致しているわけではないし、多少の距離感の差はある。
ただ、嫌いな人はひとりもいないし、価値観が合うから評価を高くする、というのも一切ない。
社長の人格は会社のカルチャーに大きく影響すると思っているが、エバーセンスがすごくフェアでフラットな会社であり続けるために、どんな状況でもフラットでいたいと思う。

あ。
ひとりだけ、ときどきよいしょ芸をするポップ(平内)というメンバーがいるが、それで評価を高くするというのも一切ない。
ていうか、「社長をよいしょしておくと、笑いが取れる」と考えているだけで、本心ではよいしょしてないから、バカにされているだけな気がする。

いい仲間と、いい仕事をする。
社外も含めて、いい人たちと一緒に、いい仕事がしたい。

いつでも、どんなときでもフェアでいられるように、フラットでいられるように、努力し続けたいなぁ。