「サービスを創り出せる人」ってなんだろう?って考える日々

2019.02.12

古谷 聡希
エンジニア

はじめまして。エンジニアのさときです。社会人も5年目が終わろうとしています。

エバーセンスに入社して2年半が経ち、直近では女性向けヘルスケアアプリ「michiru(ミチル)」の開発リーダーを担当していました。

今回のブログでは、「漠然と成長したくてベンチャーをみているけど軸が決まらずに迷っている新卒」の方に向けて、自分なりにまとめた「サービスを創り出せる人になるための要素」を伝えたいと思います。

【就活時の自分】

  • サービスを創れるようになりたかった
  • どうすればサービスを創れるようになるのかわからなかった

【今の自分】

  • お金も人手も足りている大企業、お金も人手も足りないベンチャーも経験した

そんな自分が考える「サービスを作り出せる人」になるための外的要因は3つあります。

①実力を越えた仕事へチャレンジする機会が獲得できること
②サービスがどうあるべきかを自分で考える必要があること
③力を貸してくれる心強い味方がいること

自分は、この3つの要素を満たせているエバーセンスだからこそ目指す姿に向かって進んで行けていると思っているので、今回はそう感じたヘルスケアアプリの開発エピソードを例に挙げてお話します。

改めて会社と自分の自己紹介

エバーセンスは「家族の幸せ」に関わる事業領域で、スマートフォンアプリやwebサービスを作っている会社です。

妊娠中の不安を解消するアプリ「ninaru(ニナル)」は初産婦さんのおよそ2人に1人が使ってくれており、最近では、深夜にお医者さんを呼べるアプリ「kids-doctor(キッズドクター)」や、michiruなど積極的に新規事業も立ち上げ新しい領域に挑戦しています。

※エバーセンスのサービス一覧はこちら

そんなエバーセンスに出会ったのが2年半前。自分はエバーセンスが3社目の会社です。

新卒ではメガベンチャーに入社し、業務システムの仕様を決めていく仕事を担当しました。その後、人材教育系のベンチャーで新規事業の立ち上げをへて、エバーセンスへ転職してきました。

エバーセンスに入社した詳しい理由はこちらに書いてるので、興味があればぜひ読んでみてください。

「サービスを創り出せる人」ってなんだろう?と考えてたどり着いた3つの要素

①実力を越えた仕事へチャレンジする機会が獲得できること

エバーセンスは「ユーザへ価値を届ける」ために、個人の成長に積極的に投資をしていく文化があります。

やり遂げたい強い意志をもって、一つの仕事で結果をだせば、次はもっと面白いチャレンジができるのです。

入社してちょうど1年がたった頃、「手作り離乳食」というアプリに機能を1つ追加するプロジェクトがありました。自分はそのプロジェクトのPM(プロジェクトマネージメント)を担当し、その結果を評価して貰えたこともあって新規事業のヘルスケアアプリ「michiru」の開発リーダーを担当することになりました。

担当になったあと開発部長の西山さんから、

「APIの設計から頼むわ。あと世の中のデータ同期機能ってどうやって実現してるんだろうね、例えばEvernoteとか。調べながら設計してみて」

と伝えられ、1つの機能追加のPMから、いきなり新規アプリの開発リーダーという大きなチャンスをもらえたことへの期待に胸を踊らせたことを今でも覚えています。

開発経験のない「サーバー連携のアプリ」への若干の不安や焦りもありましたが、それ以上に、実力よりも少しストレッチをきかせた仕事をもらえたことに喜びとやる気を感じていました。

②サービスがどうあるべきかを自分で考える必要があること

開発リーダーの役割は、エンジニアで一番の若手だった自分にとって飛躍したチャレンジでした。

  • 最大規模の開発プロジェクトのマネジメント
  • 自分よりも開発スキルの高い方々を含めたチームのプロジェクトリーダー
  • 複雑なアプリのシステム設計と機能要件定義、実装

意気込んで始めた開発リーダーという役割でしたが、どれも難易度が高く失敗の連続でした。

  • 複数人で開発した機能の結合が円滑に行えないシステム設計者としての失敗
  • ユースケースに即したアプリの機能を想定しきれず「やはりこの機能が必要では」とプロジェクトの途中で仕様を変える必要が生じてしまった機能要件での失敗
  • その結果プロジェクトの進行を遅延させてしまったPMとしての失敗

プロジェクトの前半は失敗の限りを尽くし、チームメンバーにもたくさんの迷惑をかけたと思います。正直「もう逃げ出してしまいたい」と思うこともありました。

それでも役割を全うできたのは、「チームで考えたアプリの価値を信じ続けられたから」でした。

悩みや苦しみもありましたが、「このアプリを絶対にリリースしたい。絶対にユーザーが待ってくれている」そう思うと、学園祭の準備をしているときのようにワクワク感や頑張る気力が湧いてきたのを覚えています。

チームメンバーにも何度もその想いを伝え、壁へぶつかるたびに自分たちで「サービスがどうあるべきか」を考え、その壁を乗り越えてきました。

③力を貸してくれる心強い味方がいること

エバーセンスは、やり遂げたい強い意志をもって当たれば、各方面のプロフェッショナルな先輩たちが力を貸してくれます。自分もmichiruの立ち上げプロジェクトを軌道に乗せるため、社内の色々な人の力を借りました。

  • PMとしてはエンジニア スクラムマスター資格をもつ木村さんに相談に乗ってもらい「コストと価値」のトレードオフを意識した機能の優先順位付けでタスクを整理しなおしました。
  • 機能の要件定義では、開発部長でありPO(プロダクトオーナー)としてninaruを立ち上げた西山さんに自分を含めたチームに対して「いかにコア価値のみに絞った状態で、初期版をリリースするか」という新規プロダクト立ち上げ時の思考を伝えてもらう講義を開いてもらいました。

その思考をもとに、PO・デザイン責任者と自分で三位一体となって「この機能はこうあるべきでは」と議論を重ね今度こそ仕様がぶれないように、ユースケースに抜け漏れがないかを考え抜きました。

アプリの価値が揺らがないほどしっかり定義できてくると、意思決定に時間が掛からなくなり、機能を途中から変更するような開発の手戻りも起こらなくなっていきました。

「michiru」の開発を通して気づいた「サービスを創り出せる人」への成長

結果として、プロジェクトは発足時から多少の予定変更は行ったものの、機能に妥協しない、むしろより機能が磨かれた状態でリリースすることができました。

開発メンバーからも「リーダーが熱い想いを語るから、頑張るに値するプロジェクトだと思えた」と嬉しいフィードバックも貰えました。

リリースした健康管理アプリは数万人に使って貰うことができ、現在もさらなるバージョンアップのため日々奮闘しています。「こんなアプリが欲しかった」というレビューが届く度に、このアプリを実現できてよかったとチーム全員で思えています。

自分は、michiruの開発を経験できたからこそ、それまでの自分の力よりもずっと大きな課題と向き合う時も、物怖じせず向き合えるようになりました。

何よりエンジニアであっても「今作ろうとしている機能のコアな価値って何か」と強く考えるようになり、それが「サービスを作り出せる人」へ大きな一歩を踏み出せたと思っています。

まとめ

最後に。エバーセンスは、決して最初からすべてがお膳立てされてる環境ではありません。

開発リーダーの役割を手取り足取り教えてくれる前任者がいるわけでも、これさえ満たせばプロジェクトが成功するという万能なチェックフローがあるわけでもありません。

新規立ち上げプロジェクトの成功も自分の成長も、やり遂げる意思を持ち、この3つの要素のある環境で得られるチャンスを駆使した結果です。

ただ、だからこそエバーセンスは「自分で価値のあるサービスを作る」成長環境だと思っています。

①実力を越えた仕事へチャレンジする機会が獲得できること
②サービスがどうあるべきかを自分で考える必要があること
③力を貸してくれる心強い味方がいること

こんな環境で成長に向かって挑戦していきたいと思って頂けたら、ぜひ話を聞きにくるか、人事の前澤さんのfacebookメッセンジャーまで「古谷のブログを見た!」と気軽に連絡をくださいね。