第4期に入りました。社員 西山編

2016.01.26

西山 修
エンジニア

エバーセンスのエンジニアの西山です。
2016/1/23でエバーセンスは3歳の誕生日を迎えました。その日に弊社代表の牧野が、本ブログに「創業期の初心と大切なことを忘れないために、書き残しておきます。」ということで、以下の投稿をしました。

https://eversense.co.jp/blog/1644

代表からこんな風に見えていたんだなと改めて思うとともに、この激動の数年間を社員からの視点でも書いてみたいと思って、いまこのブログを書いています。

まずは私がジョインするところから話させていただきたいのですが、私は前職もベンチャー企業で、代表が一人で立ち上げたビジネスの最初の社員となり、初めはその代表の自宅にお邪魔しながらエンジニアの仕事をしていました。4年ほど働き、代表と私だけだったところから、社員20名ほどの組織にまで成長を遂げることができました。私個人としても、結婚し、子供も生まれ、今後の働き方を考えていた時にエバーセンスの応募をみて、最初はちょっとした興味程度で話を聞きにきました。
牧野とCTOと話をして、エバーセンスの価値観や方向性に共感し、興味が膨らむ一方で、帰りすがりに、そのマンションを振り返り、「またここからスタートするのか」と思いました。以前はまだ独身だったから良かったものの、妻子がいて「自分の決断は本当に正しいのか」正直悩みに悩みました。「電子絵本がビジネスになるんだろうか」とも思っていました。
でも牧野と数回会って話をする中で、この人の話している価値観が絵空事にならなければ非常にいい会社になりそうだなぁという感覚がありました。牧野を知っている人はわかると思いますが、非常に徳が深い。だから自分も入ってこの会社を盛り上げたいと思いました。

入社1ヶ月前、牧野に2人で食事に行こうと誘われました。

牧:「実はお話があって、、、、CTOが辞めるって言ってます」

西:「え、そうなんですか。」

(えーーー!だってついこの前、一緒に頑張りしょう的な話だったじゃん!)

西:「でもどうして・・・」

牧:「いやぁ方向性の違いというか」

(一緒に立ち上げてきたんとちゃうん?!)

西:「いつまでですか?」

牧:「西山さんが6月に入ってもらって、6月末に辞めたいと」

(引き継ぎ1ヶ月だけ?!)

みたいな事件があり、入社後も、

牧:「ジョインする予定だった取締役が、ジョインしないことになった」

(やばい、ここは沈みかけの船なの?そうなの?!)

西:「PIBOって有料ユーザー何人くらいですか」

牧:「いまは、xxx人ですけどね〜これからですね!コツコツ」

(あ、、、溺れる。。。妻と息子よ、、また父さんゼロから頑張るからな)

牧:「〇〇が辞めたいと」

(また一人いなくなるのね・・・)

牧:「西山さん、実は私、少し前に離婚しまして・・・」

(家族向けのサービスを作っている社長が離婚かい!)

【※一部デフォルメしてお伝えしておりますが、だいたいこんな感じ】

まぁざっと、私が入社して3ヶ月ほどの出来事です。改めてまとめると怒涛過ぎます。
この時期を牧野はこう表現しています。

何もかもがうまくいかなくて、この時期の記憶はほとんどない。
でしょうね^^;

とは言いつつも、満身創痍だったかもしれませんが私の目に映っていた牧野はコアな部分は全くブレていませんでした。キャッシュが減っていくことに焦ることなく、自分自身の信念を捨てることなく、社員を想い、こういう会社を作っていきたい、良いサービスを提供したいという気持ちは全く変わりがありませんでした。
なので上記のような事件が立て続けに起きても、私自身は不安がなかったといえば嘘になりますが、目指したい方向は本当に一致していたので信じる事が出来た気がします。

ある意味、本当に本当にその価値観に強く同調していたメンバーだけが残り、これまで僅かにバラバラしていたベクトルが一つの方向を向き始め、その時を皮切りにビジネスが急速に発展していきました。またまた上手くいっただけ、なのかもしれませんが不思議な一致を私も感じていました。
その後、心技体の揃った優秀なメンバーが続々と入ってくれて、実を持ったパワフルな組織となりつつあり、今では毎日のように採用の応募も頂けるようになりました。

いちユーザーさんからも会社お問い合わせから

「これからも素敵な皆様で、素敵な記事を届けて下さい。
私もいつか、貴社みたいな素敵な場所で働けるといいなと思いました。」

こんなメールも頂ける様になりました。私たちも嬉しかったですが、牧野はその何倍も嬉しかったことかと思います。

私個人としては、これほどまでにフィットした会社で仕事ができて本当に幸運でしかありません。妻に会社での楽しい出来事を話していたら、「今の職場好きなの〜?」と聞かれ、二つ返事で、「好きだねー」と答えると、「なかなかそんな人もいないだろうね。」と茶化されたりするほどです。

エバーセンスはまだまだ4期目の零細企業であることは変わりありません。
時勢が変わればあっという間に潰れてしまってもおかしくないのが、ビジネスの世界です。でもここに集まってくれた最高のメンバーとともに一緒に仕事できる今があるだけで、私は感謝しかありません。

牧野のブログの最後にこう書かれています。
これからも、大好きな仲間と一緒に良いサービスを作って、世界中のユーザーに届けていきます。

はい。その想いの元また一年、全力で仕事していきたいと思います。

afh5_1

とにかく明るい前澤と、黙々の西山(2014年 夏)