人事の前澤です。
情報を集めて、切り口を考えて、読者に届ける編集って、本当に面白い仕事だなぁと思います。でも、編集職の中途採用面談をしている中で、「webメディアって、紙編集時代みたいに楽しんで働けるのかな?」とモヤモヤしている方が、思ったよりも多いんです。
そこで、これまで雑誌などの紙媒体に携わってきて、今、webメディアのメディアプロデューサーとして情報発信をしているお二人に、webメディアの仕事について、ざっくばらんに話してもらいました。トキに生々しく(?)話してくれたので、ぜひ応募の参考にしてみてくださいね。
企画・取材・編集…充実していたけど大変!
磯部(左)、塙(右)
ーまずはじめに、これまでの経歴と今のお仕事を教えてもらえますか?
塙:はい。新卒で、インテリアやガーデンを中心としたライフスタイル雑誌の編集部に入社しました。全国の素敵なガーデンや家の取材に行ったり、海外のフォトグラファーやライターから写真や情報を得て、翻訳者と協力しながら特集記事を作成したり、色々なことにチャレンジさせてもらいました。妊娠、出産を機に退職後は、フリーランスとして漫画家のインタビュー記事の構成や、ペット系のタイアップ記事のディレクションとライティングなどを担当。
今は縁あってエバーセンスに入社して、妊娠やこそだて中のママにとって魅力的なアイテムを選んで紹介する「こそだてハック」の商品編集部で記事を書いたり、ninaru babyで配信する新規記事の企画をしたりしています。
磯部:新卒で編集職に入るのは難しくなかった?
塙:そうですね。とにかく諦めきれなくて、ジャンルにこだわらず、ずーっと就活を粘っていた記憶があります。
磯部:私も当時、就職氷河期というのもあり、編集は厳しくて違う職種の会社に入社しました。でも、諦めきれずキャリアをやり直したいなと、健康雑誌の編集アシスタントから再スタート。その後転職し、リクルートで、ママとキッズのファッション通販雑誌を、宝島社で、ブランドのムック本を主に書籍なども作ってきました。毎週企画会議をやりながら、編集と付録(バッグやポーチ)を作っていて、充実していたけど大変でした。
当時絵本やキャラもののムック本もつくっていたので、企画のネタ集めの一環で、絵本アプリを出していたエバーセンスに話を聞きに来て…。なんと、その出会いがきっかけで入社することになり、今は「こそだてハック」の医療やお世話に関する編集部門の編集長とアプリの企画・開発を担っています。
たくさんの人に届く、やりがいのある仕事
ーエバーセンスのwebメディアに関わるようになって、どうでした?
磯部:とにかく、紙メディアに比べて、(特にこそだてハックは)圧倒的に読んでくださる方が多い! 今この瞬間に何千人という人が読んでいたりして、人にプラスの影響を届けたいと思っていた自分にとっては、やりがいを感じることができます。
塙:いいものをつくって、「ちゃんと届けたい」という人に適した場所だと思います。
磯部:そうですね。今だと、SNSで、ふいに流れてくるwebメディアの情報なんかで、よく心を揺さぶられることありませんか? 影響力あるなぁって、感じる瞬間ですね。
塙:だからこそ、情報の正確さや書き方などを徹底的に深めて、丁寧につくっていくことが大事ですよね。
ユーザーが求めているものに、つくり変えていける面白さ
塙:最初はやっぱりスピード感に驚きました。これまでは1ヶ月かけてネタを仕込んで準備して、テーマを決めて作り始めて、というサイクルで動いていましたが、webは1日数記事を出していく。
磯部:正直、紙編集とweb編集は似て非なるもの。もちろん、編集時代にやってきたことがしっかり活きるんだけど、作り方が違うというか。すぐにユーザーの反応がわかるから、読者に届けてからでもどんどん改善していいものにしていける点が、一番面白い違いですね。
塙:webのいいところは、タイムラグ無く、自分が試したものがユーザーにとってどうだったかがすぐに返ってくることで、とても新鮮に感じました。つくったものが出して終わりじゃなくて、出したものを再構築して、どんどんユーザーが求めているものにつくり変えていける、というのはwebメディアの魅力だなと。
磯部:あと、会社にデザイナーやエンジニアが常駐しているのは、とてもありがたい環境だなあと思います。お互いに趣味趣向もわかりあえているメンバーと、チームとして一緒に動けるのは楽しいし、とても効率的。ここのフォントを変えてみようって思ったら、その場ですぐ変えられて、そしてすぐに数値を確認できて。ほんとスピード感がすごい。
ベンチャー×編集・コンテンツづくりの掛け合わせ
磯部:ベンチャーで編集をする、というのも面白いと思います。無用な決裁や稟議書がなくて、裁量が自分たちにある中で、素早い判断でコンテンツを作ることができる。出版って印刷や配送なども必要なので、意外と制限が多くて自由が少ないと感じることもありました。
塙:そうですね。フリーランス時代を思い浮かべてみても、実はフリーというのも思ったより自由がなかったなと感じます。楽しみに待っている読者やユーザーのためだけに純粋に記事を書き続けることは、望んでいても容易にはいかないですよね。
磯部:ベンチャーのスピード感のある場で、無駄を省いて自分たちがいいと思うコンテンツづくりに集中できる。読者もたくさんいて、反応もわかるから、成長する機会は多いと思いますよ。
想像力のある人と、家族や恋人、友人の幸せを一緒に描いていきたい
ーこれからはどんなことにチャレンジしたいですか?
磯部:やっぱり取材とか外に出たいですね。社内の人と密に仕事するのも好きですが、色々な人と会って引き出しを多くして、もっとユーザーに寄り添う情報やサービスを提供していきたい。もちろん、取材だけじゃなくて、他の会社さんなんかとコラボして、新しいものをつくったりとかもしたいですね。
塙:私も、もっと外に出て色々な人とのつながりを持ちたいです。こういうものの考え方もあるんだ…ってたくさんの価値観をさらに吸収して、一人でも多くのユーザーの心に寄り添える記事をつくりたい。
磯部:そうそう、「こそだてハック」の文章を書く上で、客観性って本当に大事。それぞれ背景が違う多くの方が読んでくださっているから、読んだ人がどんな気持ちになるか想像して書ける、広い視野が必要です。
ーどんな人がエバーセンスの編集者に向いてると思いますか?
磯部:ママ・パパしか味わえない経験って、たくさんあるのでママ・パパの目線は重要。でも、ママ・パパじゃなくても、いわゆる想像力があってママ・パパの気持ちになれる、いろんな人の想定を瞬時に考えられて文章に起こせる人は、うちのメディアで活躍できると思います。エバーセンスの編集部では、若い子たちもみんな、想像力を発揮して日々励んでいます。だから、ママ・パパ経験があるなしに関わらず、そういう広い視野を持てる人や想像力豊かな人が向いてると思います。
塙:自分で切り出した情報を届けるときに、その先に家族や恋人、友人…大切に思う人の幸せな姿を思い描いて発信できる人も、想像力のある素敵な編集者だと思います。温かい気持ちのある人と一緒に、いいものづくりをしていきたいです。
磯部:あと…、編集経験者は大歓迎です(笑)デザインも組んだことがある人は、ビジュアル的なセンスを活かす場もたくさんあるので、活躍してもらえると思います。ぜひ一度、気軽に話を聞きに来てもらいたいですね。
ーありがとうございました!
「こそだてハック」の編集の取り組み方については、コチラもぜひご覧ください。