妊娠週数カレンダーで今後の見通しをわかりやすく!周期ごとに紹介

「出産予定日や最終生理日はわかっていても、今の妊娠週数がわからない」という人は多いのではないでしょうか。

妊娠週数がわかったとしても、今はどんな時期で、赤ちゃんがどんな成長をしていて、どんなことに気をつけて生活すべきなのか、全部把握するのはとても大変です。

そこで今回は、妊娠週数ごとのトピックスをカレンダーに沿ってご紹介します。

妊娠週数をカレンダーでわかりやすく紹介!

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「妊娠週数」は妊娠の経過をわかりやすくするための週数。

妊娠週数は最終月経開始日(=最後に生理が来た初日)から数えます。妊娠の成立=着床してから数えるわけではないので注意が必要です。

最終月経開始日を妊娠0日目として考え、妊娠0~6日目が妊娠0週、妊娠7~13日が妊娠1週となります。妊娠期間は満280日、分娩予定日までの妊娠週数は40週となり、妊娠40週0日目が「出産予定日」とされます。

妊娠周期としては、妊娠0~15週を「妊娠初期」、妊娠16~27週を「妊娠中期」、妊娠28週以降を「妊娠後期」と呼びます。

妊娠週数カレンダーで流れをチェック!

ここからは、妊娠週数ごとのトピックスをご紹介します。妊娠の進み方には個人差があるので、あくまで一般的な流れとして参考にしてくださいね。

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目次
妊娠1ヶ月(0~3週)
妊娠2ヶ月(4~7週)
妊娠3ヶ月(8~11週)
妊娠4ヶ月(12~15週)
妊娠5ヶ月(16~19週)
妊娠6ヶ月(20~23週)
妊娠7ヶ月(24~27週)
妊娠8ヶ月(28~31週)
妊娠9ヶ月(32~35週)
妊娠10ヶ月(36~39週)
妊娠11ヶ月(40~42週)

妊娠初期

妊娠1ヶ月

妊娠1ヶ月は、まだ妊娠が始まっていない時期も含んでいます。もし妊娠していても、「妊娠した」と自覚する人はあまり多くない時期です。

妊娠0週(生理当日~6日後)

妊娠0週0日は最終生理日です。つまりこの時点では妊娠の兆候は全くありません。

妊娠1週(生理7~13日後)

妊娠1週0日は生理日から1週間後。個人差はありますが、生理が終わり、排卵に向けて卵子を育てている時期です。

妊娠2週

生理周期が28日で安定している人なら、妊娠2週のはじめに排卵が起こります。排卵後、卵子と精子が受精すると「受精卵」になります。

妊娠3週

排卵日に受精が成立していれば、妊娠3週で受精卵は子宮内膜に潜り込んでいきます(※1)。妊娠している場合、基礎体温は高温期が持続しています。

早い人では、さまざまな妊娠初期症状があらわれる時期です。

妊娠2ヶ月

妊娠検査薬が陽性になったり、妊娠初期症状があらわれる時期です。未知の経験の連続で、体調やメンタルが不安定になりやすい時期でもあります。

妊娠4週

生理が28日周期で来ている人であれば、妊娠4週0日目はちょうど生理予定日にあたります。

生理周期は人によって違いますが、多くの人は妊娠4週目の間に生理が来なければ、妊娠している可能性があることがわかります。

妊娠5週

生理周期が比較的一定だった人は、生理が遅れていることで妊娠に気づく時期で、妊娠検査薬を正しく使える時期でもあります。

つわり、胸の張り、頻尿、眠気、便秘、下痢など、さまざまな妊娠初期症状があらわれはじめる時期でもあります。

妊娠6週

妊娠6週目の赤ちゃんを包む胎嚢は1.5cmほど。赤ちゃんの大きさは1cm未満で、いくら1粒くらいの大きさです(※1)。

妊娠初期症状に悩む人も増える時期ですが、その症状は人によってさまざま。つわりが全くない人もいます。

妊娠7週

妊娠7週目に入ると、赤ちゃんの頭殿長(頭のてっぺんからお尻までの長さ)は約1cmほどになります(※2)。

その小さな体内では、心臓が力強く動き出しているので、妊娠7週目に入れば心拍が確認できます。

ママの体の見た目の変化はほぼないものの、体調には大きな変化が起こることもあり、ストレスを感じやすい時期です。

妊娠3ヶ月

母子手帳を受け取り、いよいよ妊娠を強く実感する時期。つわりなどの症状により、不眠や食べられないなど苦しむ方も。

妊娠8週

妊娠8週目から、赤ちゃんは「胎芽」ではなく「胎児」と呼ばれるようになります。体が伸び、まっすぐになり始めます。

心拍が確認できると、産婦人科の医師から「母子手帳をもらってきてください」と言われるので、この時期に妊娠届を提出して母子手帳をもらうことが多いです。

妊娠9週

妊娠9週目になると、お腹の赤ちゃんの頭殿長(CRL)は2cmほどの大きさになり、手や足など体の細部が引き続き作られ続けます(※1)。

まだお腹の見た目には大きな変化はないものの、下腹部を触ると妊娠前に比べてふっくらとしてきているのがわかるでしょう。

お腹周りがきついなと感じたら、伸縮性に優れるマタニティウェアを購入するといいでしょう。

妊娠10週

妊娠10週目頃には、赤ちゃんの体や手足が動く様子が超音波検査で見られるようになってきます。頭が大きい2頭身の姿ですが、これから胴が伸びてバランスが取れていきますよ。

心臓がほとんどできあがり、経腟超音波検査では赤ちゃんの心拍が力強くはっきりと確認できるようになります。

つわりの症状は多くの人が感じている時期ですが、ピークを過ぎている人や落ち着いている人もいます。

妊娠11週

妊娠11週目には、お腹の赤ちゃんの頭殿長は4cmほどの大きさになり、体重約20gまで成長します(※1)。大きめのイチゴくらいの大きさをイメージしてくださいね。

手の水かきがなくなり、胴体が少し伸びて3頭身の人間らしい体つきになります。外生殖器ができはじめますが、超音波検査で性別が分かるようになるのはもう少し先です。

出産予定日が確定すれば分娩予約をすることができるので、遅くともこの時期までには予約を済ませておきましょう。

妊娠4ヶ月

つわりが楽になる人もいる一方、まだまださまざまな症状に悩まされる人もいる、個人差の大きい時期。妊婦さんの体重が顕著に増え始める時期でもあります。

妊娠12週

赤ちゃんはママのお腹のなかの羊水を飲み込み、おしっこをするようになっています。

エコー検査では、赤ちゃんが伸びをしたり、口をあけてあくびをしてたりするような様子を確認できるかもしれませんよ。

ママの体は、子宮が拳より大きくなって、お腹のふくらみが少し目立ってきます。つわりがある妊婦さんは、まだ症状が落ち着いていない人が多い時期です。

妊娠13週

妊娠13週目になると、赤ちゃんの体のバランスが3頭身に近づいていきます。外生殖器もできつつありますが、エコー検査で性別がわかるのはもう少し先になります。

つわりに悩まされる人は減っていくものの、まだまだ症状が残る人もいます。

妊娠14週

14週からは「妊娠中期」と呼ばれます。

妊娠14週目頃には、赤ちゃんは顔の向きを変えて、あっちを向いたりこっちを向いたりしています。

足が発達してキックをし始めていますが、まだまだ小さく力も弱いので、胎動として感じられるのはもう少し先です。

妊娠15週

妊娠15週目の末には、赤ちゃんの身長は約16cm、体重は約100gにまで成長します(※1)。首がしっかりとしてきて、これまでよりも人間らしい姿に近づいてきます。

体や手足の骨、筋肉が成長し、妊婦健診のたびにさまざまな動きを見せてくれますよ。

妊娠中期

妊娠5ヶ月

妊娠5ヶ月目は、妊婦さんが「腹帯」を巻いて安産祈願をする「戌の日」の風習があります。戌の日は12日に1度巡ってくるので、必ずしも家族がお休みの日と合うわけではありません。無理のない範囲で安産祈願をしましょう。

妊娠16週

妊娠16週頃の赤ちゃんの身長は約16cm、体重は約100gですが、1ヶ月後の妊娠19週の終わりには約25cm、300gまで大きくなります(※1)。妊娠16週の赤ちゃんも、お腹のなかでどんどん成長していますよ。

ただし、妊娠16週になると赤ちゃんの成長スピードにも個人差が出てきます。妊婦健診の際に体の大きさについて特に指摘がなければ、過度に心配する必要はありません。

妊娠16週の子宮は、新生児の頭くらいの大きさです。服を着ていてもお腹が少し大きくなってきているのがわかるようになっています。

妊娠17週

妊娠17週の赤ちゃんは、大人の手の平に乗るくらいのサイズです。赤ちゃんの骨格や体のパーツははっきりしてきているので、エコー検査ではその姿がよく見えてきます。

耳や目の位置は大人と同じ位置に近づき、手足に指紋ができるなど、体の細部も作られてくる頃です。

赤ちゃんの性別は、妊娠17~18週頃からわかるようになってきますが、必ず判定できるわけではありません。「妊娠17週に性別判定ができたらラッキー」くらいに考えておきましょう。

また、エコーでの性別判定は100%正しいわけではありません。後日、性別が変わる可能性があることも知っておきましょう。

妊娠18週

お腹の赤ちゃんの見た目は3~4頭身になり、生まれるときの姿に近づいてきました。

赤ちゃんがどんどんと大きくなっているため、ママの体はその分の栄養をつくるために負担がかかっています。

妊娠前より疲れやすくなっているので、無理はしないようにしましょう。

妊娠19週

妊娠19週が終わる頃の子宮は、子どもの頭くらいの大きさになります。

子宮底長は15cmほどで、子宮のてっぺんはおへそから指2~3本分下くらいの位置にあります(※1)。お腹のふくらみには個人差があるものの、ゆったりとした服を着てもわかるようになってきます。

胎動を感じた!という人も出てきますが、まだという人もたくさんいます。ママの体型や羊水の量、出産経験などで胎動の感じる時期は変わってきます。

妊娠19週が終わる頃のお腹の赤ちゃんは、身長約25cm、体重約300gまで成長します。生まれるときの身長は50cmほどなので、ちょうど半分くらいの大きさになります(※1)。

妊娠6ヶ月

性別が判明したり、胎動を日々感じるようになったりと、赤ちゃんの存在を強く意識する時期。体調が良ければ、ベビーグッズの準備を始めてもいい時期です。

妊娠20週

お腹の赤ちゃんの大きさは25cmを超えるほどになりました(※1)。器官は徐々にできあがり、ここからは細部を作り上げていく時期です。

お腹の赤ちゃんはたくさんの栄養を必要としているため、ママの食欲も増し、つい食べすぎてしまうかもしれません。

妊娠中に体重が増えるのは自然なことですが、急激な体重増加や妊娠中の体重増加が過剰な場合は、妊娠・出産のリスクが高まるので食べ過ぎには気をつけましょう。この時期の摂取カロリーは、妊娠前の+250kcalほどが理想です(※3)。

栄養バランスを整えるのはもちろんですが、ウォーキングやマタニティヨガといった適度な運動を日々の習慣にし、適正な体重増加を心がけてください。

妊娠21週

お腹の赤ちゃんは子宮のなかでぐるっと一回転するなど、ダイナミックに動いています。

妊娠21週の子宮底長は15~21cmほどで、お腹が前にせり出してきます(※1)。大きくなったお腹を支えようとして、背中や腰に負担がかかりやすくなってきます。

妊娠中は赤ちゃんのために血液量が増えていますが、全体的に薄まっているので、貧血症状を起こしやすくなります(※1)。

急に動き出したときに立ちくらみやめまいが起きるときは、早めにかかりつけの医師に相談しましょう。

貧血予防のためにも、日頃から鉄分の多い食材を取り入れてくださいね。

妊娠22週

妊娠22週頃には、基本的に毎日胎動を感じるようになります。定期的にリラックスする時間を設けて、胎動に意識を向けてみましょう。

子宮底長は、20cm前後になっているのが目安です(※1)。お腹が前に出ることで足元が見えにくくなり、靴紐を結ぶ、しゃがむといった日常の動作が難しくなってきます。

玄関に椅子を置いておくと、靴を履くときに座れて楽ですよ。

妊娠23週

妊娠23週の赤ちゃんは、身長は約30cm、体重は約560gです(※1,2)。ここから赤ちゃんは急成長し、体重が1週間に100gくらいずつ増えていきます。

体が大きくなるにつれてエコー検査では赤ちゃんの全身像は見えなくなり、顔や手、足などが部分的に見えるようになります。

今までの妊婦健診で赤ちゃんの性別がわからなかった人も、この頃にははっきりする可能性が高くなります。

妊娠7ヶ月

日々お腹が大きくなり、ママの体重も増えがちな時期。しゃがめない、疲れやすいなど、毎日の生活が大変になる時期でもあります。

妊娠24週

一般的には妊娠24週から妊婦健診が2週に1回になります。

ますますお腹が大きくなり、子宮底長は21cmを超えるほどに(※1)。子宮のてっぺんがおへそより上にくるので、下腹部だけでなく、胃のあたりからお腹全体がせり出してきます。

大きくなったお腹のせいで、夜は寝苦しくなってきます。眠るときは横向きに寝る「シムスの体位」をとると、リラックスできますよ。横向きがしっくりこない人は、抱き枕を利用するのもおすすめです。

お腹の赤ちゃんの身長は30cmをこえ、体重は約500~700gになります(※1,3)。1ヶ月前に比べて、体重は2.5倍ほど増えています。

妊娠25週

妊娠25週のお腹の赤ちゃんの体重は、800g前後です。大きいと、1,000gを超えている子もいるかもしれません(※1)。体の皮膚にはまだシワが多く、半透明なので、毛細血管の色で赤っぽい色に見えています。

体調が比較的安定している時期とはいえ、痔やこむら返りなど、いろいろなマイナートラブルが続きます。

お腹が大きくなったり、ホルモンバランスが変化したりするのが原因なので、根本的な解決は難しいですが、症状をやわらげられるような対処ができるといいですね。

妊娠26週

妊娠26週のお腹の赤ちゃんの体重は、800~1,000gに迫るまでになります(※1)。器官の構造はほとんどできあがり、あとは大きく成長するだけです。

注意が必要なのは、不規則なお腹の張りや下腹部痛、背中の痛みです。それらの症状がある場合、切迫早産の可能性があります(※1)。

切迫早産になると、診断結果によって、自宅安静や入院が必要になることもあります。妊娠中は誰でも発症する可能性があるので、早期入院となっても慌てずに済むよう、入院準備は早めに済ませておきたいですね。

妊娠27週

妊娠27週目の終わり頃の赤ちゃんは、身長約35cm、体重約1,000gまで成長します(※1)。体や顔には皮下脂肪がつき、ふっくらとした赤ちゃんらしいシルエットになってきました。

ママのお腹はかなり大きくなり、お腹を抱えるようにしている人がほとんどです。体を動かすのも一苦労ですが、今の時期から体を動かすのは、分娩に向けた体力づくりに欠かせません。

軽いウォーキングや階段の上り下りなどをして、少しずつ体力をつけておきましょう。妊婦さんの体に負担の少ない、マタニティスイミングやマタニティヨガなどもおすすめです。

妊娠後期

妊娠8ヶ月

いよいよ妊娠後期、しかしまだ生まれるまでは時間があります。出産・産後に向けた準備を行いましょう。

妊娠28週

28週からはいよいよ「妊娠後期」となります。そろそろ出産に向けて入院グッズや産後の赤ちゃん用品を用意したほうがいいでしょう。

お腹の赤ちゃんは、体重が1,000gを超える子が増えてきます(※2)
3)。視覚も発達してきて、明るいか暗いかがわかるようになってきています。

また28週からは、これまでより多くの栄養が必要になるため、1日のエネルギー摂取量は妊娠前より450kcal多く取らなければいけません(※4)。

一方で圧迫された胃が不調をきたすこともあるので、少量ずつよく噛んで食べるなどの対策を行いましょう。

妊娠29週

お腹の赤ちゃんの大きさは約35~40cm、体重は約1,000~1,500gです(※1)。外の世界で生きていくために必要な機能はほとんどできあがり、手足の先に爪ができたり、体毛が生えてきたりと、細かい部分が徐々に作られています。

妊娠中期頃までは、赤ちゃんも元気に動きまわり、逆子になったり元に戻ったりを繰り返していました。しかし妊娠29週頃からは、お腹の中で動くスペースがなくなり、逆子になると自然に元に戻らなくなってきます。

妊娠30週以降も逆子が続く場合は、逆子を治すための「逆子体操」などで対処を始めます。ただし、切迫早産のリスクがある人は行えないので、自己判断せず、妊婦健診などで医師に相談するようにしましょう(※1)。

妊娠30週

赤ちゃんは、小さな子でも体重が1,000gを超え、大きい子だと1,800gほどまで成長します(※2)。ほとんどの器官はでき上がっているので見た目に大きな変化はありませんが、体はどんどん大きくなっています。

妊娠30週以降は、お腹が大きくなるのに合わせて皮膚も急激に伸び、妊娠線ができやすくなる時期です。

妊娠線は一度できると消すのが難しく、お腹以外にも太ももや胸、二の腕のあたりなど様々な箇所にできる可能性があります。日頃からしっかりと保湿して皮膚をケアすることで、ある程度防ぐことができますよ。

妊娠31週

赤ちゃんは、身長40cm、体重1,600gほどです(※2)。頭蓋骨は産道を通り抜けられるように少しやわらかいですが、それ以外の骨は、外の世界で活動ができるようにしっかり硬くなりました。

妊娠31週以降、遅くても妊娠36週頃までには、赤ちゃんの眠っている時間と起きている時間がはっきりとしてきます。そのため、ぐっすりと眠っている約20~75分くらいの間は胎動が少なくなります(※5)。

胎動は出産まで全く感じられなくなることないので、定期的に胎動カウントをしておくと、赤ちゃんの変化に気づきやすくなりますよ。

妊娠9ヶ月

9ヶ月では、働いている人も産休に入ります。今生まれてしまうと早産になるため、油断せず、穏やかかつ健康的な生活を心がけてほしい時期です。

妊娠32週

赤ちゃんの体の大きさは約40~45cm、体重は1,500gを超え、なかには2,000gほどある子もいます(※1,5)。

妊娠32週以降は、逆子が治りづらくなります。これは、赤ちゃんが大きくなって子宮のなかに動けるスペースが減るためと、羊水の量が減少していくことで、赤ちゃんが自力で回転しづらくなるためです。

このくらいの時期までに、出生届の提出や児童手当金の申請、健康保険の加入申請など、出産後にしなければならない手続きについて、家族で誰が担当するかなどを決めておくといいでしょう。

妊娠33週

お腹の赤ちゃんは、体重2,000g前後まで成長します(※1)。身長よりも体重の増加が早く、どんどん体つきがふっくらとしてきます。

妊娠33週頃から、出産に向けてお腹が張りやすくなることもあります。

妊娠後期にお腹に違和感があると「陣痛かな?」とドキドキしてしまいますが、陣痛は通常、正期産の時期に入ってから起こるものです。

妊娠33週頃のお腹の張りは珍しいことではありませんが、張りが頻繁に起こる、張りがひどい、痛みがあるなどの場合は、切迫早産や早産につながる可能性もあります。違和感があったらすぐに医師に連絡してください。

妊娠34週

34週1日目から、妊娠中に仕事をしている方が産休に入ることができます。

妊娠34週の赤ちゃんは、体重が2,000g前後まで成長します。なかには、すでに2,600gほどになっている子もいます(※2)。

妊娠10週頃には30mL程だった羊水の量は、妊娠34週あたりでピークを迎えて700〜1,000mLまで増えています(※5)。

この頃から始めておくといいのが「会陰マッサージ」です。

会陰とは、腟と肛門の間の部分をいい、赤ちゃんが生まれる際に伸びて赤ちゃんの出口を広げます。しかし十分に伸びないと、赤ちゃんが通りにくくなるため、出産中に切開をしなければなりません。

会陰切開をできるだけ避けたいという人は、会陰が伸びやすくなるようにマッサージしておきましょう。

妊娠35週

お腹の赤ちゃんは、個人差があるものの、身長は約45cm、体重は約2,300gまで成長します(※2)。

この頃のママは、お腹が不規則に張る「前駆陣痛」を感じ始めている場合もあります。個人差があるものの、生理痛のような痛みや、お腹の張りを伴うことが多いです。

少し安静にしていればおさまるようであれば問題ありませんが、規則的にお腹が張る、安静にしても張りがおさまらない、出血を伴うなどの場合は、出産が近づいている可能性もあります。

異変を感じたら、すぐに産院に連絡するようにしてくださいね。

妊娠10ヶ月

ママも赤ちゃんも、出産の準備がほぼ整った時期。本陣痛や破水はいつ起こるか予想できないため、いつでも産院に行ける準備をしておきましょう。

妊娠36週

妊娠36週からは「臨月」と呼ばれます。ただし36週の出産は早産となるので注意が必要です。

この週からは妊婦健診が週1回のペースが基本となります(※6)。病院にもよりますが、健診の際は、問診やエコー検査に加えて、内診とNST(ノンストレステスト)などを受け、母子の状態を細かくチェックしてもらいます。

NSTとは、妊婦さんのお腹に器具をつけ、赤ちゃんの心拍数や胎動、妊婦さんの子宮が収縮する様子を確認するもので、胎児心拍数モニタリングなどと呼ばれることもあります。赤ちゃんが起きているときなら20分、長いと40分ほどかかるので、時間に余裕をもって健診を受けるようにしましょう。

妊娠37週

37週からは「正期産」の時期になります。ママも赤ちゃんの体も出産の準備が整った時期で、いつ生まれてもおかしくない状態です。

陣痛がいつ来るかわからないので、いつ来ても産院に連絡して行けるように準備しておきましょう。

また、胎動は出産まで続き、全く感じられなくなることはありません。急に胎動が弱くなった・極端に少なくなったと感じる場合は、速やかにかかりつけの産婦人科を受診しましょう。

妊娠38週

37週と同様、赤ちゃんがいつ生まれてもおかしくない状態です。

下半身が冷えてくると骨盤周りの筋肉が固くなり子宮口が開きにくくなることがあるので、冷え改善に取り組み、下半身の血行を良くしておきましょう。

妊娠39週

いよいよ出産予定日まで1週間を切った39週。しかし実際の出産が予定日以降になることは決して珍しくないので、焦る必要はありません。

本陣痛が来る前に破水が起きた場合は、すぐに産院に連絡して指示を仰ぐ必要があります。

家族にも協力を仰ぎつつ、出産のタイミングがいつ訪れてもいいように準備しておいてください。

妊娠11ヶ月

予定日はあくまで「予定」でしかないので、予定日以降に生まれることは決して珍しくありません。その子のタイミングで生まれてくるので、じっくり待ちましょう。

妊娠40~42週

出産予定日は「妊娠40週0日」です。しかし予定日通りに生まれてくる赤ちゃんの数はそれほど多くありません。慌てず、陣痛が来るのを待ちましょう。

陣痛を促す方法としては、毎日適度な運動をすることやツボ押し、アロマなどがあります。特に運動が一番手軽で陣痛を自然に促してくれるので、ぜひウォーキングをしたり、階段の上り下りをしたり、ストレッチをしたりと軽めの運動を続けましょう。

妊娠42週目に入っても陣痛が見られない場合は、胎盤機能が低下して赤ちゃんに栄養や酸素が行き届きにくくなってしまうリスクが考えられます。

そのため、妊娠41週に入ってからも妊娠兆候が見られないときには、陣痛促進剤を使って人為的に陣痛を起こす方法や帝王切開で出産する方法などが検討され始めます。

今の妊娠週数がわかる自動計算ツール

以下のツールを使うと、最終月経開始日、出産予定日から今の妊娠週数を自動で計算できます。

妊娠週数計算ツール(最終月経開始日から計算)

最終月経開始日から妊娠週数を計算しよう

最終月経開始日を入力して下さい

ただし、最終月経開始日が曖昧だったり月経周期が28日間でなかったりすると、出産予定日に誤差が生じます。

より正確な妊娠週数は、妊娠8~11週に超音波検査で赤ちゃんの「頭殿長(とうでんちょう)」(=CRL)と呼ばれる頭からお尻までの距離などから決定します(※1)。

妊娠週数自動計算(出産予定日から計算)

出産予定日から妊娠週数を計算しよう

出産予定日を入力して下さい

出産予定日はあくまで予定なので、実際の出産日が予定日から数週〜数日前後する可能性も十分にあります。

※1 株式会社メディックメディア『病気がみえるvol.10 産科 第4版』
※2 日本超音波医学会「超音波胎児計測の標準化と日本人の基準値」
※3 こども家庭庁『妊娠前からはじめる妊産婦のための食生活指針〜妊娠前から、健康的なからだづくりを〜解説要領』
※4 国立健康・栄養研究所「食生活の10のポイント」
※5 メジカルビュー社『プリンシプル 産科婦人科学2 産科編』
※6 厚生労働省『~すこやかな妊娠と出産のために~ “妊婦健診”を受けましょう(リーフレット)』

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